★4 | 王・カトリック教会・宗教改革派―「絶対」のドグマで世界を解釈する勢力と偉大なる常識人との死闘。こうして中世は過去のものとなった。刃の上を渡るような「言葉の決闘」を楽しめる。 (淑) | [投票(1)] |
★4 | 脱聖して図らずも啓蒙化した王権と法律家の対比は今となっては対立軸が見えにくく、抗争は生理化に根拠を見出し自尊心は男たちの性愛のこじれへ流れ込んでいく。その際、法律家の生理化した属性は監獄で老妻を口説き落とし、能力を伸展させる。 (disjunctive) | [投票] |
★4 | 命を賭しても貫く信念…なぞと決して声高に叫ぶわけでもない。家族と平穏を愛した男の編年記。厚みある美術も素晴らしいが特筆は役者とカメラ。高価な衣装で泥濘に降り立つロバート・ショウの初出シーンはとりわけ印象的だった。 (けにろん) | [投票(1)] |
★4 | 『1000日のアン』との2本立をお薦めします。 (cinecine団) | [投票] |
★3 | 権力におもねり現状に妥協するのも心の弱さなら、神への尋常ならざる忠誠によってしか平穏を保てないのも人の心の弱さではないのか。すると、この史実を基にした物語のどこにも「心の強い者」など存在していない。その意味で、これは人間ドラマなのだとも言える。
(ぽんしゅう) | [投票] |