★4 | 文字通り血の雨を降らせ、血の海を出現させる友近の過剰さに感嘆し、「言葉」の具現化にかける園子温の執着と遊び心に喝采を贈る。圧倒的な過剰さで善も悪も蹴散らし秩序を無に帰す平田(長谷川博己)に、真性の紊乱者としての園の本性が覗く快作。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(7)] |
★3 | 長谷川博己の神憑りな映画愛にはある種の感銘を覚えるものの、その向かう先が原菜乃華への少女愛ではどうにも貧しいし、今更やくざ出入りを地獄と云われてもそれがどうしたとしか思われず、深作のブラック・ユーモアの足元にも及ばない。 (寒山拾得) | [投票] |
★5 | リアリズムがファンタジーにより惨殺され、更なるファンタジーにより異化され、粛清させられる「楽しい地獄」。星野源(孤高の弱者のフリ!)の軽快な主題歌に乗り飛び交う生首には、涙すら禁じ得ない映画天国の再生が垣間見える。國村、友近、二階堂、堤が血達磨と化して見栄を切るなか、独善に哄笑する映画馬鹿の突き抜けた黒さも愛しい。 (水那岐) | [投票(5)] |
★4 | ジョン・ウォーターズが『セシル・B ザ・シネマ・ウォーズ』でインディーズ魂やカルトムービー愛を炸裂させたが、我が日本にも園子温がいる! [review] (TM(H19.1加入)) | [投票] |