★4 | 成瀬にしてはかなり巧妙な下町人間劇。セリフがまず面白い。原節子の普通の女性ぶりもなかなかよろしい。雨降って地固まる、のパターンだが、ラストの紙風船の夫婦参戦は俳句の終句のような鮮やかさ。 (セント) | [投票(2)] |
★4 | 単調になりがちな会話劇に繊細な視線と、短くも大胆なエピソードを巧みに挟みこむことで、一気に映画的リズムを確立し物語に引き込んでいく構成と演出が見事。後は心の中でニヤニヤ苦笑しながら、彼らが繰り広げる痴話喧嘩的煩わしさを楽しめば良い。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★4 | 夫婦間の危機は解消しない。ただ通過するのだ。それでもユーモラスな笑いに包んで描かれると、見終えて晴れやかな気持ちになるから不思議だ。 (G31) | [投票(1)] |
★4 | 面白い。ここで「面白い」というのは単純に楽しい、笑える、という意味。「きゅうりの日本地図」のくだりなんてもうサイコー。近所の集会での話し合いが脱線していくさまも面白すぎる。 [review] (3819695) | [投票(3)] |
★5 | まだ郊外だった頃の世田谷。夕暮れには帰路について、妻と肩を並べて歩く勤め人達。通り雨の後、土の香りが漂う泥濘道。今は失われた世界の美しさを惜しまずにはいられない。 (淑) | [投票(2)] |
★5 | 同じ成瀬巳喜男作品でも原作が岸田国士だとカラッとしていていいね。[ラピュタ阿佐ヶ谷] (Yasu) | [投票(1)] |