★5 | なんとマゾヒスティックな、快感! 自暴自棄寸前で踏み止まるこの誠実な主人公と共に、観客である私(男)もまた、86分間、自虐的悦楽に酔いしれる。きっと彼が追い詰められた、いや、自ら引きこもった「この境遇」は、世の男をとりまく全ての軋轢の象徴だがらだ。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★5 | 愛する妻子をどん底に落とし責任を負った仕事を放っぽらかしても男には断腸の思いで果たさねばならぬ信義則がある。リミッターが振り切れそうな真夜中の疾走と孤独が皮膚感覚で迫る濃厚な86分。アウトバーンからの退路。それでも祝福されるべきは新しい命。 (けにろん) | [投票(2)] |
★4 | 無精髭のトム・ハーディだけが、闇の中に浮かび上がる86分。なんと挑戦的な映画。 [review] (プロキオン14) | [投票] |
★3 | 「ハンズフリー電話」は映画的か否か。受話器から解放された手は通話とアクションの両立に道を開くが、その手がハンドルに縛られては元の木阿弥である。固定電話なら「受話器を叩きつける」、携帯電話なら(『しあわせはどこにある』のサイモン・ペッグ式に)「ぶん投げる」というアクションを誘えるが。 (3819695) | [投票] |
★5 | 「車内に一人!?無理だろう!」という心配は無用。ダイアログは秀逸で、電話の向こう側の人物描写も良い。流れゆく夜景がアイヴァン・ロックトム・ハーディの「オレのディシジョン」を映す。 (jollyjoker) | [投票] |