★3 | 幾ら機械オタクとは言えあんなに簡単にあの車は作れんやろと思った瞬間に俺の心は物語から乖離する。『ミライへ逆回転』少年バージョン的ゆるさにおおわれたゴンドリーの極私的ロマンティシズムは内向するばかり。ラストの王道的鮮やかさも手遅れだった。 (けにろん) | [投票(1)] |
★4 | コトコトと公道を走る自動車の覚束なさが危なっかしくも、微笑ましい。まさに窮屈になった小世界から、不安と好奇心に揺れながら、大人の世界へ足を踏み入れる14歳の少年の姿そのもの。立ちはだかる壁も、現実と夢が入り混じったように「淡い」のも青春の証し。 (ぽんしゅう) | [投票] |
★2 | 自慰に没入していた時代を、ここまでドロドロしない他人事のファンタジーとして描けるゴンドリーは、すでに自分と袂を分かつ異種族である。『チビとガソリン』という作品を『グッバイ、サマー』なんて邦題で飾る日本人と同じ、立派な「精神的に自立した奴(テオ談)」である。嫌悪感は感じずとも自分は彼らに対しアウトサイダーでありたい。 (水那岐) | [投票(1)] |
★4 | 別名「ミシェル・ゴンドリーの思春期」とでも言うべき清々しい映画です。あのひねくれ者ゴンドリーがよくもこんな素直な映画を作ったもんだと実は超驚きました。やはり人は自分の幼年期を描く時、先人のフェリーニ、トリュフォーと同じく心がピュアになるんだ、、。
(セント) | [投票] |