★4 | 映画の虚実、真実性についての映画。アンソニー・ホプキンスの認知の錯綜が、映画として、とても良い加減(いい塩梅)なのだ。錯綜は、人物、その発言、物(美術)、場所、時間などで発生する。 [review] (ゑぎ) | [投票(2)] |
★4 | テーマを掌で転がすプロットと編集の手管は、介護疲れや虐待をもさらりと盛り込みつつ深追いしない卒のなさも、稀代の独演で締められたら、現実への帰着にぐうの音も出ない。ただ、サスペンスへの期待を膨らませる前半の引きに『マルホ』的飛躍を期待してしまった。
(kiona) | [投票(1)] |
★4 | 観ていて理解が追いつかず、自分が呆けたのかと思わされる。観終わった頃に、「あぁ、認知症患者というのはこういう状態のことを言うんだな」とようやく理解する。呆ける前に死にたい。 (IN4MATION) | [投票] |
★4 | ファーストシーンを眺めていて、なんと凡庸な演出の映画なのだろうと思ってしまったのだが…それも束の間、不条理が急展開していく世界に目が離せなくなる。まるで『マルホランド・ドライブ』。 [review] (緑雨) | [投票(1)] |
★4 | おかしいと思う自分がおかしいと気付くことは永遠にないのだということを、愉しいこと悲しいこと怖いこと腹立つことの記憶の断片が混じり合い顕現する様で紐解く。ニューロティックな作劇を昇華させるコールマンの静かな哀しみとホプキンスの無垢。 (けにろん) | [投票(2)] |