★5 | 想定の枠外から起動される世界の転倒3題噺で、そのシニカルと併存した人間肯定が濱口の稀有な天分とさえ思わせる。人と人が出会えばドラマが生まれるっても事はそう簡単じゃない。好きも嫌いも呑んで感情を寄せるふりしてうっちゃる。驚く位に軽やかに。 (けにろん) | [投票(1)] |
★4 | 現実から大胆に飛躍する脚本を、役者たちのリアルと非リアルの境界を行き来するセリフ回しで制御して、濱口竜介は巧みに「映画としてのリアル」を創りだす。三人の女性が遭遇した「偶然」に端を発した「想像」はその後も謎となって私の想像力をかきたてる。
[review] (ぽんしゅう) | [投票] |
★4 | 三話共、ズームの使用がワンシーンのみある。一話目はズームインとズームアウトの往復2カット。二話、三話目はワンカットのみのズームイン。いずれも被写体を強調したい、という生理というか思いが明確で、納得できる使い方だ。ホン・サンスと全然異なる。
[review] (ゑぎ) | [投票(2)] |
★5 | 偶然と想像ってなんだろう? と思っていたのが3つの短編映画を見て腑に落ちる。でも、「偶然と想像」というお題を出されて凡人はこんな物語を作れるだろうか。唸った。 [review] (なつめ) | [投票(2)] |
★5 | これは面白い。キェシロフスキにも「偶然」というすごく似たテーマの映画もあったけど、こちらは3編それぞれ複雑に込み入ってる。観客を意識した映画づくりに濱口の素朴なサービス精神さえ感じる。 [review] (セント) | [投票(1)] |