クリメンティ・ミンツの映画ファンのコメント
青い青い海(1935/露)が好きな人 | ファンを表示する |
元禄忠臣蔵・前編(1941/日) |
本作の杉山公平も、構図フェチには堪えられない美しい画面を獲得し続ける。江戸城松の廊下での叱責と刃傷沙汰を映した、素晴らしい幽玄な移動撮影。内匠頭が最初に拘束される、部屋に屏風を立てて囲んだ空間の俯瞰。彼が切腹するために入っていく刑場のクレーン俯瞰。 [review] (ゑぎ) | [投票(1)] | |
寄りは極力排除し、長回しと目いっぱいの移動で空間を意識させ映画に客観性を与えようとしているかのようだ。忠臣蔵にまとわりついた虚飾をはぎ取り、物語性を最小限まで排除して溝口が目指したのは、今風に言えば内蔵助の心理検証ドラマ? 賛否分かれるところ。 (ぽんしゅう) | [投票] | |
映画の画面にも天と地、手前と奥行き、上手と下手といった演出的な空間性があるということは、たんに約束事としてだけでなく、それが重力の束縛を受けた人間達や事物を被写体にしているという現実にこそ基礎を置いていたのかも知れない、なんて思わされる画面が続く。 (鷂) | [投票(1)] | |
すぐ判るのは「境界」への意識。見事なクレーン撮影が徹底してそれを強調し続ける。☆3.9点。 [review] (死ぬまでシネマ) | [投票(1)] |