★4 | 邦画不世出のインテリジェンス溢れるダンディ、田宮二郎面目躍如のピカレスク・フィクション。ただしその活躍の場所は病院よりも料亭・バーに比重が傾くが…。清純に揺れる野の花よりも鮮やかな毒花・小川真由美が視線を奪う。社会派・山本薩夫の手腕による迫真のドラマは長尺を感じさせない上手さだ。 (水那岐) | [投票(4)] |
★4 | 医学界の話だけあって誰にも感情移入はできないが、二枚腰、三枚腰の吹き荒れるパワーゲームに150分間全く気を抜く暇なし。結局落ち着く所に落ち着いた感じだが、簡潔で分かり易い演出なので、娯楽サスペンスとしても存分に楽しめる。患者となる側からすれば、ラストショットは底冷えするような怖さもあった。 (クワドラAS) | [投票] |
★5 | 「完璧」としてのドラマがある。傑作長編小説を圧縮した「完璧」なる脚本が故、一秒足りとも無駄に出来ないという執念に満ちている。故にまったくもって目が離せない極上のドラマが生まれたのか。キネ旬1位に敬意。 (sawa:38) | [投票(1)] |
★5 | 権謀術策の飛び交う教授選を絶妙の配役で描く。G31さんも言っているが,財前(田宮)を悪,里見(田村)を善とする基本モチーフはあるものの,両者の中に批判を可能とする脚本・演技・演出の巧さ。 (死ぬまでシネマ) | [投票(1)] |
★5 | 大阪弁を話す田宮二郎が見たくて観賞。2時間半の長編だが見応え充分。日本映画でここまで見せてくれるのは素晴らしい。 [review] (HILO) | [投票] |