★3 | 泥濘の中から始まり、「俺は愚かであった!」で終わる。青春というには凄惨過ぎる彷徨を極太・粘着質の語り口で。滴る汗、引き攣る肢体、噴き出す血飛沫…実はかなり性的な映画。 (淑) | [投票(1)] |
★4 | 奥行きを意識してワイド画面を活かしきった3次元的画作りが美しい。巨木に吊るされた武蔵の宙ぶらりんの不安定感と地に足つけて見上げながら諭す沢庵和尚のカットバックに嘆息し、魂を吸いとらんばかりの木暮実千代の猥褻美に身震いしつつ息を呑む。 (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★4 | 名作じゃないですか。中村金之助の熱演。人物もいかにものステレオタイプだが、それが魅力となるのは世の中の価値感がまだ定まっていたからですね、1961年。カメラもいいが伊福部の音楽も秀逸。 (ぱーこ) | [投票] |
★5 | 血泥塗れの戦場を這い回る錦之助・木村功や歯に血を付着させる木暮実千代など役者の本性を搾り出すようなストイックなリアリズム演出と、抜けるような青空の下水遊びする子供たちなど仄温かい景観描写が違和感無く共存している。まるで全ての画面が生きているようだ。 (町田) | [投票(1)] |
★4 | 荒々しい中村錦之助と飄々とした三國連太郎、真っ赤な歯の木暮実千代と、真っ黒な歯の浪花千栄子。コントラストのくっきりとした人物描写に魅了された。
(TOMIMORI) | [投票(1)] |