★4 | 小説的と思えるが実は意外や卑近などこにでもある我々の恋愛葛藤映画でもある。こういう例は身の廻りにはわんさある。結ばれるまではみんな愛の幻を見る。そんなリフレインを文芸的に緻密な映像で描く90歳を超えたオリヴェイラの秀作。 (セント) | [投票(1)] |
★4 | 17世紀の小説で描かれた貞淑な古典的女性像が、ロック歌手が配されたことによる現代性の中でより際立つ。オリヴェイラは斬新な設定変更も、落ち着き払って見事に描いている。 [review] (Keita) | [投票(1)] |
★4 | 「なにより育ちの良いのがいちばんです」。決して交わることの無い視線。ついに表象されることの無い異境の地。 (鷂) | [投票] |
★5 | 音楽に合わせてトランペットを吹く彫像が現れた時には爆笑してしまった。驚異的に美しい撮影・照明。心理説明を省き、視線・行動で展開されていく様。冒頭楽屋のカーテンの揺れから1ショット毎にさまざまなサスペンスが次々と生じていく。その端正な画面運びに、人を喰ったユーモアまで加わっているのだから文句のつけようもない。オリヴェイラこそ映画の真髄である。 (赤い戦車) | [投票] |
★5 | 作品論、並びに映画に要求する新たなる現代性についてのささやかな覚書。 [review] (町田) | [投票] |