★5 | 些細なリアリズムの積み重ねによるミクロな小競り合い。そのド本気の錯綜だけでも見応えはあるが、混沌と拡散の果てに、そこには留まらない俯瞰的な時代観のようなものが現出してくる。『ガキ帝国』への本家帰り。そして、後藤淳平の想外の役者力。 (けにろん) | [投票(3)] |
★4 | ヒーローショーのように社会は単純に出来ていないし、悪いことをしてもセーフティーゾーンに逃げ込めば守ってもらえるし何とかなるなんて世の中そんなに甘くない・・・。 [review] (TM(H19.1加入)) | [投票] |
★4 | 井筒作品にみる、無軌道と無気力の違い [review] (田邉 晴彦) | [投票(3)] |
★4 | 愚者ならぬ語り手には愚者の処遇がわからない。社会化する私闘の加速感は、愚者を扱いかねるゆえに頓挫する。勝ち組の後ろめたさが、愚者に対する決定的な行為をためらわせる。愚者はその配慮に負の意味で聖別された自分を見出し高揚する。 (disjunctive) | [投票(1)] |
★4 | 二〇一〇年日本のシネスコ暴力映画その一。終わってる感・人生詰んでる感が凄まじい。青年のひとり暮らしの部屋も深夜の地方コンビニも大学の学生食堂もあらゆる風景が行き詰まって息詰まって。脳の線が切れた若者たちの自滅的な暴力連鎖もデッドエンドに吹き溜るばかりでまるで生命のきらめきを反映しない。 [review] (3819695) | [投票(7)] |
★3 | ウンコヤンキー蔓延る世間にカチコミ。批評の法度を破って書くが、かつて不幸にして失われた命の責任を背負い続けて映画を撮る監督ゆえの、実感を伴った命の重さ、その生々しい手触りが確かにあると感じる。冷酷のようで愛情を秘めた力作。でもおっかないのでもう観ません。 (ペンクロフ) | [投票(2)] |