★3 | 関ヶ原(2017/日) | 共感の足掛かりとなるには三成の動機が具体性を欠いている。小早川秀秋の、義理立てができなかった後ろめたさの方がよほど実感が籠っていて、生物としての不甲斐なさを訴える。 [review] | [投票(1)] |
★4 | SP 革命篇(2011/日) | このまごうことなき堤のアイドル映画にあっては、香川の小物感がやはり不協和音。ところが、堤を制止すべく立ち上がった彼にフレームが寄った時、われわれはその余りの小物臭にかえって衝撃を受けてしまう。香川という造形的悲劇が世界の底に穴を開けたのだ。 | [投票(1)] |
★4 | 検察側の罪人(2018/日) | “清和会”的センスを嫌悪するキムタクの書斎が何よりも悪趣味な設えなのである。正義の相互嵌入的な営みに言及する筋であるから一見して納得できる意図だが、参禅を始めとするキムタクの悪趣味について、作者が果たして自覚的なのかどうか。 [review] | [投票(2)] |
★3 | のぼうの城(2011/日) | 甲斐姫が動機になっているように見せたいのは理解できる。が、この観点からオチを観測すると、そもそも最初から戦いは不要という結論に至りかねない。 [review] | [投票(1)] |