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EO イーオー (2022/ポーランド=伊)
EO
[Drama]
製作 | イェジー・スコリモフスキ / エヴァ・ピアスコフスカ |
監督 | イェジー・スコリモフスキ |
脚本 | イェジー・スコリモフスキ / エヴァ・ピアスコフスカ |
撮影 | ミハウ・ディメク |
音楽 | パヴェウ・ミキーティン |
出演 | サンドラ・ドルジマルスカ / ロレンツォ・ズルゾロ / マテウシュ・コシチュキェヴィチ / イザベル・ユペール |
あらすじ | 大きな瞳に憂いを湛えたロバのEO(イーオー)は、パフォーマンス・パートナーのカサンドラ(サンドラ・ジマルスカ)に愛されながらサーカス団で平穏に暮らしていた。しかし動物愛護団体の抗議で団は破産し"予期せぬ解放"の旅に出ることに。そこは人間の身勝手な善意と悪意が混沌とし、森に潜む野生動物からエリート競走馬、家畜や使役動物、そして用済みとなり食肉処分場へ追いやらえれる動物たちが暮らす世界だった。欧州の雄大な自然や鮮烈な赤と黒のコントラストの幻描写を交えながら描かれる映像ドラマ。監督のイエジー・スコリモフスキはロベール・ブレッソンの『バルタザールどこへ行く』にインスパイアされた作品だという。(88分) (ぽんしゅう) | [投票] |
擬人化や愚かな人間の営為との対置といった常套ではなく、おとなしい生物としての無為なる存在EO。その徹底した物語の即物性の一方での暴力と叙情を漲らせた描写の連鎖。フーリガン乱入以降の件は佳境をアニメに託す安易へのスコリモフスキーの返歌だ。 (けにろん) | [投票(3)] | |
赤い光が明滅する。全編に亘って赤い光に覆われるシーンが頻出する。冒頭シーンは、ロバの運命の象徴のようでもある。赤い照明は不穏さの予感に思える。 [review] (ゑぎ) | [投票(3)] | |
傑作。齢80にしてなんという荒々しさか。端正なフィクスと縦横無尽なドローン空撮、魚眼レンズ、逆再生、スローモーション等の組み合わせで生み出されるトリップ感とダイナミズム。頻出する回転運動はやがて円環の煉獄となり閉ざされるだろう。中盤の風力発電機を捉えたドローン映像は、ドローン空撮史に残るのではないか。 [review] (赤い戦車) | [投票(3)] | |
ロバが愚かで悪しきしかし、しかし哀れで悲しい人間世界を神が俯瞰しているように見つめるまなざし、、。まさにブレッソンの「バルタザールどこへゆく」と全く同じです。でもやはりどこか違うなあ、、。 [review] (セント) | [投票] | |
視覚に映る事象の主体と客体が判然としない。統一性を拒否しているような映像コラージュの連鎖は、美しさのなかに猛るようなパッションがたぎり総体として実を結ばないことを目指しているように不穏だ。これがスコリモフスキの自然界と人間界の境界認識なのだろう。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
Ratings
3人 | ||
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計 | 10人 | 平均 | (* = 1)
POV
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