けにろんさんのあらすじ: 点数順
中山あい子「未亡人学校」より 濡れて泣く(1977/日) | 夫の忠志(浜口竜哉)が愛人と無理心中して未亡人となった美加(宮下順子)は幼い息子を義兄夫婦に預け1人暮らしを始めたのだが、訪ねてきた義兄、秀人(山田克朗)に寂しい身を委ねる。そんな美加を近所の保険外交員、はる子(絵沢萠子)は「白鳥会」に誘うのであった。それは未亡人の乱交サークルなのである。会長の佐渡(遠藤征慈)は美加のことを気に入り入会を促し彼女も承諾。そして乱交パーティで快楽を貪るようになっていくのだが…。藤井克彦監督第24作。 | [投票] | |
マダムスキャンダル 10秒死なせて(1982/日) | ロスで暮らす熟女めぐみ(五月みどり)はレストラン「メグ」の経営にも成功して生活は充足しており、悩みと言えば夫ケン(中丸信)の浮気くらいであったが、義父、宮本(小松方正)が彼女に執拗に迫ってくるのにも困惑しいていた。そして、ケンが雪山で遭難したときにとうとう体を許してしまうのであった。オレンジ農園経営に成功した宮本はめぐみに新店出店をすすめるが、嘗ての婚約者、春川(西田健)も彼女の前に現れる…。ピンク界から五月みどりを迎えアメリカロケを敢行した日活生誕70周年記念&ロマンポルノ500本記念超大作(?)。 | [投票] | |
夏の秘密(1982/日) | 高校の水泳部員、真山ちえみ(真鍋ちえみ)と三池チャコ(三井比佐子)は大の仲良しであったが、ある夏、北林佐和子(北原佐和子)という少女が転校して来て水泳部に入部した。あっというまに仲良しになった3人であったが、佐和子は身寄りの無い身でラーメン屋の住込み店員として働いていたのだ。そんな佐和子に教師の倉原(岡本富士太)が母親に会わせてやるといって呼び出す。しかし、倉原は何者かの車に轢き殺されてしまったのだ。その翌日、佐和子は姿を消した…。パンジー主演第1作で最終作。 | [投票] | |
未来は我らのもの ドイツ革命とリープクネヒト(1971/独) | 第一次世界大戦末期の1917年。ドイツ敗北の決定と同時に投獄されていたスパルタクス団(ドイツ共産党の前身)の指導者カール・リープクネヒト(ホルスト・シュルツ)は解放され、民衆は熱狂のもとに彼を迎え入れる。しかし、帝政支持の社会民主党(SPD)は軍部と結託しリープクネヒトとローザ・ルクセンブルグ(ゾフィ・ムラツォースカ)の暗殺を画策していた…ギュンター・ライシュの劇場映画監督第12作。 | [投票] | |
東風(1969/独=仏=伊) | ドッジシティの鉱山で労働者のストライキが勃発した頃、荒野に囚人と繋がれたブルジョワ娘(アンヌ・ビアゼムスキー)。そこに現れた修正主義者の職場代表(パオロ・ポゼッシ)、8ミリカメラを持った女(クリスティーナ・チュリオ・アルタン)、武装ブルジョワの北軍兵士(ジャン・マリア・ヴォロンテ)、抑圧階級たるインディアン青年(アレン・ミジェット)。しかし、彼等の織りなすべきドラマは端から階級闘争のモンタージュに浸食されていく…。69年から70年に至るジガ・ヴェルトフ集団時代のゴダール第3作。 | [投票] | |
天使の欲望(1979/日) | 津軽から東京へ出てきた姉妹。姉の涼子(結城しのぶ)は大病院に勤める都会的且つ知的で清楚な看護婦、妹の久美(有明祥子)は下町の鬼丸(汐路章)産婦人科に住み込みで見習いをする田舎もん丸出しの純情娘であった。或る日、鬼丸を強請に来た熊谷(与志澤健)という男に、ひょんなことから久美は惚れてしまうが、彼は土方をしながら北海道の家族への仕送りの為に女に金で体を売っていたのだ。そして、久美はやむにやまれぬ気持ちで涼子に熊谷を買う為の金の無心に赴くのだが…。関本郁夫の監督第7作。 | [投票] | |
アモーレの鐘(1981/日) | 信州、美ヶ原のオルゴール土産物屋で働く龍一(松本秀人)は謎めいた女性、陵子(城戸真亜子)に出会う。彼女は都会から、この地で行方不明になった弟を捜しに来たのだ。捜索行動を共にするようになった龍一は哀感に充ちた美しき陵子に惹かれていく。しかし、或る日突然、彼女は姿を消す。やがて、1年の年月が経過するが…。渡辺邦彦の監督第6作。 | [投票] | |
呪いの迷宮 ラビリンス・イン・ザ・ダーク(1988/伊) | 古代宗教の研究家アラン・ウィットモア教授(ローランド・ウィベンガ)はハンガリーの協力者ロート教授(ウィリアム・バーガー)からの連絡が途絶えたのでブダペストへ飛び、教授の助手だというジュヌヴィエーヴ(パオラ・リナルディ)の案内で教授宅を訪れるが、彼の挙動は著しく不審なのであった。そして、翌朝、教授の自殺死体が発見され、アランは残された手帖をもとに謎を追求していくのだが、邪悪な宗教団体が浮上してくる…。ジャンフランコ・ジヤーニの監督第2作。 | [投票] | |
すっかり…その気で!(1981/日) | 映画製作を夢見る芸能プロ社員のたかし(ビートたけし)は有田(植木等)という胡散臭い男の製作話に乗せられて奔走するが、結局金を持ち逃げされてしまった。ならば、銀行のOLをひっかけて金をちょろまかそうとするが、間違って整形外科勤務のさち子(烏丸せつこ)を口説いてしまう。「金を出せばスターにしてやる」との言にさち子は病院襲撃を提案、たかしは極右思想のスタントマン安村(本田博太郎)を仲間に引き入れ計画をすすめるが…。ビートたけしの初主演作となった小谷承靖の監督第14作。 | [投票] | |
殺人核弾頭 キングコブラ(1993/米) | 嘗て弟フランクリン(ハンク・チェイン)の罪を被って服役した元警官で現自動車修理工のトラヴィス(ロレンツォ・ラマス)は今では弟の恋人となった元彼女ロンダ(フランキー・ソーン)の依頼でトラブルに巻き込まれた弟を助けるべく立ち上がった。しかし、トラヴィスの現彼女リンディー(キンバリー・ケイツ)が浮気と疑い嫉妬の怒りに燃えさかるのだ…。アボリアッツ・ファンタスティック映画祭グランプリ監督ティボー・タカックスの劇場映画第5作。 | [投票] | |
インディア・ソング(1975/仏) | 1937年のカルカッタ。フランス大使夫人アンヌ=マリー・ストレッテル(デルフィーヌ・セイリグ)は夫の赴任先のアジア各地で浮名を流す放蕩的日々を過ごしながらも気品を失わない女性。人は彼女を「貴腐ワイン」と」呼んだ。大使館でのパーティの夜、嘗て精神に異常をきたして左遷された元副知事(ミシェル・ロンスダール)が現れる。白人社会の異端2人は惹かれ合うかに見えたのだが…。直截的台詞を廃し画面外からの声で物語が進行するマルグリット・デュラス監督第6作。 | [投票] | |
新バニシングIN60” スピードトラップ(1977/米) | カリフォルニアからアリゾナにかけて高級車専門の自動車泥棒、通称「ロードランナー」に警察は連敗を喫し続けスクラップと化されたパトカーは最早34台に達していた。陣頭指揮を執るホーガン警部(モーガン・ウッドワード)のもとに保険会社に雇われた元同僚の私立探偵ビート(ジョー・ドン・ベイカー)がやって来るがホーガンは美人婦警ノーラン(タイン・デイリー)を彼のパートナーに指名。2人の捜査が開始されるが…。「新」と題されたが『バニシング IN 60”』とは何の関係もない。 | [投票] | |
ふうせん(1990/日) | ボディコンギャルにモテモテの六本木の黒服、賢次(加藤雅也)はそんな生活と愛人の美佐(佳那晃子)に嫌気がさしてバイクで旅に出た。雑司ヶ谷は鬼子母神の境内で幼なじみの徹(本木雅弘)と再会。彼はテキヤなのであった。ひょんなことからアングラ劇団の女優、奈津子(宮崎萬純)と知り合った2人は彼女に夢中に、奈津子も又満更でもない。奈津子を巡ってライバル心を燃やす2人は稼業の売でも競い合う。しかし、テキヤ一掃を目論む大手マーケットチェーンに雇われた奥州神興会の魔の手が迫っていた…。シリーズ第1作。 | [投票] | |
ジグソー殺人事件 へび肌の女を追え(1988/米) | ロサンゼルス。切断された女性の脚が製靴工場で発見された。ロス市警の札付きアル中刑事のジョー(チャド・イヴェレット)と相棒エリオット(マイケル・サヴァティーノ)が捜査を担当、捜査途上に写真家エース(イーライ・リッチ)が浮上する。何とエースは実娘キャシー(ミシェール・ジョンソン)をヌードモデルに使っていた。そんな最中にも連続殺人事件がハリウッドを席巻していく…。ジャグ・マンドーラの監督第4作。 | [投票] | |
怒りのタッチダウン 人質奪回作戦(1990/伊) | 「ファルコンズ」の人気クォーターバックのクリフ(オリバー・トピアス)の娘スーザン(メリッサ・パルミサーノ)が南米某国の空港で言われ無き麻薬所持容疑で逮捕された。クリフが駆けつけるが一方的な裁判で哀れスーザンは刑務所行きに…。そこにはサディスティックな刑務所所長カシン大佐(ヘンリー・シルバ)がいた。打つ手なく失意にくれるクリフであったがホテルに戻ると「ファルコンズ」の鬼コーチ、キース(アーネスト・ボーグナイン)とチームの仲間達が待っていた。かくしてスーザン救出作戦がスタートするのだが…。イタリア製ウルトラC級アクション。 | [投票] | |
パガニーニ・ホラー 呪いの旋律(1988/伊) | 落ち目のロックシンガー、ケイト(ジャスミン・メイン)は謎の老人ピケット(ドナルド・プレゼンス)と出会い、伝説的ヴァイオリニストのニコロ・パガニーニの未発表の遺曲と言う「パガニーニ・ホラー」を買い付けた。再起を賭けてレコーディングをするのだが、PV撮影中に関係者が次々に死んでいくのであった…。『メリーゴーランド』のライモンド・デル・バルツィオ原案を『フェノミナ』のルイジ・コッツィが脚本化しルイス・コーテス(知らんが…)が監督したという紛うこと無きC級イタリアン・ホラーの1篇。 | [投票] | |
地獄の天使 紅い爆音(1977/日) | 3年前、カミソリヨーコの異名をとった耀子(入鹿裕子)は福生のギタリスト貢(小野進也)と愛し合っていたが左手小指を切り落とされた貢の敵をとって殺人を犯し栃木刑務所に収監された。そして今、出所した耀子は貢を探して横須賀に向かう。小指の無い男を街で見かけて追うが別人であった。男の名は寒河江(舘ひろし)。彼は鉄砲玉として暴力団組長を殺害し逃走中なのであった。そして、薬中となった寒河江の為に薬を手に入れようとした耀子は売人の黒須(成瀬正)に犯されてしまう…。内藤誠の監督第19作。 | [投票] | |
小さな兵隊(1960/仏) | 一仕事終えた元脱走兵のカメラマン、ブルーノ(ミシェル・シュボール)は友人に紹介されたベロニカ(アンナ・カリーナ)との逢瀬を楽しもうとするが、フランス極右の秘密軍組織OASから反OASのスイス人ジャーナリスト暗殺を指令される。彼は脱走兵であることをOASに弱みとして握られ、拒否することが出来ない。しかし、どうしても、暗殺を実行できない彼は逃げるが、OASから裏切り者として狙われ、あろうことか、敵対組織のアルジェリア解放戦線FLNからも危険人物として狙われるハメになる…。ゴダールの長篇第2作にしてアンナ・カリーナのデビュー作。 | [投票] | |
恋人岬(1977/日) | グァム島の恋人岬で今正に飛び降り自殺せんとする一城火沙子(松坂慶子)は敏腕TVプロデューサーだったのだが、手塩にかけた新人女優の舞原ルナ(テレサ野田)に大手電機メーカー宣伝部長で恋人の赤月照之(細川俊之)を寝取られたのだ。通り掛った売れない役者の泉明日彦(岡本富士太)に寸でのところで止められて東京に戻り、何とか気を取り直して手掛けた新番組が賛辞を浴びてる最中、妹の美希子(原田美枝子)が交通事故を起こしてしまい、火沙子は補償金の為に銀座の高級ホステスに身を落とす。そんな火沙子にスケベ客の滝川(田崎潤)の魔の手が迫る…。『悲愁物語』と同年製作の梶原一騎原作もの。 | [投票] | |
俺は上野のプレスリー(1978/日) | 津軽出身の幸介(水島涼太)は東京で駅員をしていたが、都会の空気に馴染めず田舎に帰りたいと思い始めていた。しかし、毎日、駅で見かける通勤OLの裕美(早乙女愛)に一目ぼれしてしまった。そんな或る日、無銭乗車の客を捕まえると男は幼馴染の弥三郎(吉幾三)だったのだ。彼はスターを夢見てギター片手に酒場を流していたのである。下宿に転がり込んで来た弥三郎に辟易する幸介であったが、思わぬチャンスが到来する。裕美が自転車の故障で立ち往生してるのに行き当たったのだ…。『男はつらいよ』シリーズの併映作として作られたプレスリーシリーズ第2作で打ち止め作。 | [投票] |