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ガブリエルアン・カットグラさんのあらすじ: 更新順

★3憎しみ(1995/仏)舞台は現代フランス。パリ郊外の「集合住宅都市(実態は移民ゲットーで低所得者が多い)」・ミュゲで暴動が発生した。2日前に、刑事が拘留中のミュゲの若者に重傷を負わせたのが事件の発端だった。…翌日、ヴィンス(バンサン・カッセル)、ユベール(ユベール・クンデ)、そしてサイード(サイード・タグマウイ)の三人の若者は、暴動で重体になった青年の見舞いに出掛けるが、警察に追い返されてしまい、あてどなく街をふらつく。…ヴィンスは暴動の混乱の最中に警官が落とした拳銃を持っていたのだが…。移民青年達のとある一日を綴った衝撃作。(本篇95分:1995年カンヌ国際映画祭監督賞(マチュー・カソビッツ)受賞作品)[投票]
★3トラブルシューター TROUBLE WITH NANGO(1995/日)時に、西暦1991年。南郷大輔(的場浩司)は、かつて腕利きの刑事だったのだが、ある事件をきっかけに引退。いまは演歌歌手として細々と暮らしていた。…ある夜、場末の酒場で歌っていた南郷はヤクザにからまれるのだが、風来坊とおぼしき男・ショウさん(森本レオ)に救われる。意気投合したふたりは、揉め事処理稼業…名づけて「トラブルシューター」を始めるのだが、やがてある巨大な陰謀に巻き込まれるのだった…。原田眞人監督が手掛けた、小品ながらも辛口の社会派ドラマ。(本篇99分)[投票]
★3ゴッド and モンスター(1998/米)時に、20世紀の中頃。名作映画『フランケンシュタイン』を手掛け、名声を手にした映画監督、ジェームズ・ホエールイアン・マッケラン)も今や映画界を引退。LAの自宅で趣味である絵を描きながらひっそりと暮らしていた…持病からくる発作と、次々に浮かんでくる過去の思い出を抱えながら。…ある日彼は、新入りの庭師クレイ(ブレンダン・フレイザー)に興味を持ち、絵のモデルにならないかと誘うのだが…。実在した伝説の映画監督の最後の日々を描いた伝記映画。(本篇106分:第71回アカデミー最優秀脚色賞(ビル・コンドン)受賞作品)[投票]
★5ジョン・カーペンターの 要塞警察(1976/米)舞台は現代アメリカ・ロサンゼルス郊外…ここアンダーソン地区では、ストリートギャングによる凶行が多発していた。そんなある日、アンダーソン13区・9分署の臨時署長として黒人警部ビショップ(オースチン・ストーカー)が就任する。…9分署は現在引越中で、署員もほとんどいない。大した仕事もないはずなのだが…そこへ殺人犯ナポレオン(ダーウィン・ジョストン)を護送中の車が訪れる。さらに、手薄の9分署を狙ってギャングたちが襲撃をかけてきたのだった…。ジョン・カーペンター監督が、敬愛するハワード・ホークス監督の傑作ウエスタン『リオ・ブラボー』を下敷きに描いた異色アクション。(本篇90分:日本劇場未公開)[投票]
★5蜘蛛女(1994/米)舞台は現代アメリカ。万年巡査部長ジャック(ゲイリー・オールドマン)は、捜査情報をマフィアに洩らして見返りに報酬を受け取る悪徳刑事だった。…ある日、マフィアからの依頼で、彼は既に逮捕された女ヒットマン・モナ(レナ・オリン)をFBIへ護送する任務に就く。野心家であるモナは、いずれ自分の地位を脅かす存在になる…と危惧するマフィアのボスの意向があったのだが…彼女は途中で失踪してしまう。マフィアから責任を問われたジャックは、必死で彼女を探すのだが…。ムードたっぷりに描かれた、クライム・サスペンスの隠れた秀作。豪華キャストに注目したい。(本篇110分)[投票]
★4ドラゴンスレイヤー(1981/米)中世の暗黒時代。魔法使いウルリック(ラルフ・リチャードソン)とその弟子ガレン(ピーター・マクニコル)の住む城の下へ、近隣の国ウルランドからの使者バレリアン(ケイトリン・クラーク)がやって来た。…ウルランドはレイア山に住む火竜・ベルミスラックスの度重なる襲撃にさらされており、人々は生贄を捧げることでその怒りを鎮めているのだ…と言う。その竜退治を依頼されたウルリックであったが、魔法使いの力を疑問視する近衛兵に殺されてしまう。…残されたガレンは、主人の形見の宝石と共に旅に出る。伝説の槍・「ドラゴンスレイヤー」を求めて…。(本篇108分:日本劇場未公開作品) [more][投票(1)]
★3ラビナス(1999/米)1847年、メキシコ・アメリカ戦争下…臆病者として人里離れた山中にある砦へ左遷されたボイド大尉(ガイ・ピアース)の下へ、ある日瀕死の男(ロバート・カーライル)が現れた。山で遭難し、洞窟に避難していた男たちの一行は、やがて飢えのため仲間の屍肉を喰い始め…男はあまりの恐怖に、一か八か逃げ出してきたのだ…と言う。「まだ生存者がいるはず」という男の言に従い、ただちに救援隊が組織されるのだが…洞窟で彼らを待っていたのは…。問題作『司祭』の女流監督アントニア・バードが、カーライルと再びコンビを組んで放った衝撃のサスペンス。「ravenous」とは「貪欲な」の意。(本篇101分:PG-12指定作品)[投票]
★5東京フィスト(1995/日)舞台は現代の東京。サラリーマン・義春(塚本晋也)は、ある日旧友であるプロボクサーの拓司(塚本耕司)と再会する。…以来彼は義春のまわりに付きまとい、恋人のひづる(藤井かほり)までも誘惑し始める。…やがてひづるは拓司の元へ。逆上した義春は拓司のアパートへ押しかけるが、拓司のパンチで返り討ちに。…ひづるを取り返すべく、ボクシングジムへ入門する義春。自らを鍛え上げる拓司。そしてそんな彼の肉体に魅せられ変わっていくひづる。…かくして三つの有機体は極限へと向かう…。鬼才・塚本晋也監督が描く異色ボクシング映画。(本篇87分:サンダンス・フィルム・フェスティバル・イン・トウキョーグランプリ受賞作品)[投票(1)]
★5砂の上の植物群(1964/日)舞台は現代日本・横浜。平凡な化粧品セールスマン・伊木一郎(仲谷昇)は、ある日偶然出会った女子高生・津上明子(西尾三枝子)と一夜を共にする。ところが明子は奇妙なことを言い出した。「自分はふしだらなくせに私に純潔を強要する姉の京子(稲野和子)をひどい目にあわせて欲しい」と伊木に依頼したのだ。…そして「鉄の鎚」という名の酒場でホステスをしている京子に近づいた伊木は、やがて京子と関係を持つのだが…。作家・吉行淳之介の同名小説を、中平康監督が鮮烈なパートカラーで映像化した異色愛憎劇。(本篇95分)[投票]
★4ジョージ・ルーカスのTHX−1138(1971/米)25世紀の未来社会。地上環境はもはや致命的なまでに破壊され、人類は地下に生活圏を求めていた。そこでは、コンピュータによる厳重な監視の下、人間は全て記号で呼ばれ、精神抑制剤を投与されつつ仕事に従事していた。…薬の投与をひそかに拒み続けたTHX1138(ロバート・デュバル)は、やがて目覚めた人間的な感情のせいか、ルームメイトの女性LUH3417(マギー・マコーミー)を愛してしまう。だがこの世界では愛情は重大な規則違反だった…。『スター・ウォーズ』のジョージ・ルーカスが、フランシス・F・コッポラを製作総指揮に迎えて学生時代の自作短編を再映画化した、プロ監督デビューSF作品。(本篇86分:日本劇場未公開)[投票]
★2キリング・ゾーイ(1993/米=仏)舞台は現代フランス・パリ。アメリカから招かれた金庫破りのプロ・ゼッド(エリック・ストルツ)は、ホテルで悩殺的(killing)な魅力を持つ娼婦・ゾーイ(ジュリー・デルピー)とベッドを共にした後に仲間のエリック(ジャン・ユーグ・アングラード)達と合流する。…ターゲットはパリ国際銀行。革命記念日である明日を狙っての犯行計画だ。計画の打ち合わせもそこそこに、ヘロインで酔っ払って街へと繰り出すエリックたちだったが、どこか破滅的な匂いを漂わせる彼にゼッドは一抹の不安を憶える。…そして翌日、彼らを待っていたものは…。製作総指揮にクエンティン・タランティーノを迎えて送るクライムドラマ。(本篇97分)[投票(1)]
★3悪魔の赤ちゃん(1974/米)舞台は現代アメリカ・ロサンゼルス。フランク(ジョン・P・ライアン)の妻・ルノール(シャロン・ファレル)は11年ぶりの出産を迎えようとしていた。陣痛が始まった妻を病院へ運び、我が子との対面を待ちわびるフランクであったが…手術室から出てきたのは血にまみれた瀕死の医者。妻と子の身を案じて手術室に飛び込んだフランクが見たのは…無残にも切り刻まれた看護婦たちの死体と、「私の赤ちゃんはどこなの!」と半狂乱で泣き叫ぶ妻の姿だった…。B級映画の巨匠、ラリー・コーエン監督の代表作とも言うべき怪作ホラー。(本篇91分:1975年アボリアッツ・ファンタスティック映画祭審査員特別賞受賞作品)[投票]
★2ハードメン(1997/英=仏)舞台は現代イギリス。リーダー格のトーン(ビンセント・リーガン)、タフガイ気取りのベアー(ロス・ボートマン)、そして麻薬中毒のキレてるスピード(リー・ロス)はギャングの取立て屋として働く三人組。ある日、仕事の真っ最中にトーンの携帯に女からの電話が。聞こえてくるのは赤ちゃんの泣き声…そんな訳でめでたく父親になってしまったトーンは、情が戻ったのか突如仕事の引退とカタギへの復帰を宣言する。だがそれを快く思わないボスのポップス(フランキー・フレイザー)はベアーとスピードにトーンの抹殺を命じた。命令をとるか、友情を選ぶか、彼らの選択は…。英国産クライムコメディの小品。(本篇85分)[投票]
★3グリッドロック(1997/米)舞台は現代アメリカ・デトロイト。スプーン(トゥーパック・シャクール)とストレッチ(ティム・ロス)は職も持たずに毎日を退屈に過ごす若者。だがそんな日々にも変化は訪れる。女友達のクッキー(サンディ・ニュートン)と一緒に出演した年末のライブの打ち上げパーティの最中、クッキーが薬物過剰摂取で意識不明の重体になってしまったのだ。彼女を病院へ運んだふたりは、「このままじゃダメだ」と更生を決意する。だが彼らの前にはお役所仕事や麻薬関係のトラブルが待ち受けていた…。「Gridlock'd」とは「停滞した」の意。ラッパーでもあったトゥーパックは撮影終了後射殺された。(本篇92分:1997年サンダンス映画祭招待作品)[投票(1)]
★5華麗なる週末(1969/米)1905年のアメリカ・ミシシッピの田舎町でのおはなし。みんなから「ボス」と呼ばれる町の名士が自動車を買った。…自動車!当時はまだ珍しい文明の利器の登場に町のみんなは大喜び。ボスの使用人・ブーン(スティーブ・マックィーン)もむろん例外ではなく…ペンキもはがれんばかりに車を磨き、勝手に乗り回す不届者には銃をぶっ放して追い掛け回すほどのお気に入りだった。そんなある日、ボスの留守を預かることになったブーンは、「車に乗るな」という言いつけも聞かずボスの息子と一緒にドライブにでかける…。ノスタルジックでさわやかな夏の一日。(本篇108分:1969年アカデミー助演男優賞(ルパート・クロス)&作曲賞ノミネート)[投票]
★3死体を売る男(1945/米)1831年…スコットランドの古都・エジンバラ。医学学校を経営するマクファレン医師は、研究解剖に必要となる死体の調達を謎の男グレイ(ボリス・カーロフ)とその助手ジョセフ(ベラ・ルゴシ)に密かに依頼していた。…当時は法の規制もあってまともな方法では調達は難しく、彼らは夜ごと墓場を掘り返し死体を盗み出していたのだ。…解剖による研究の成果で足の不自由な少女の治療に成功したマクファレンだったが、次第に横柄な態度を取るグレイの存在が疎ましくなっていく…。ホラー映画ながら鋭い着眼点が光る、巨匠ロバート・ワイズ監督の初期注目作。カーロフ&ルゴシ…二大怪奇俳優が最後に共演した作品でもある。(本篇79分)[投票]
★3黒い雨(1989/日)1945年8月6日…その日、広島に原子爆弾が投下された。郊外の疎開先にいた矢須子(田中好子)は、直撃の難こそ逃れたものの、その後に降ってきた黒色の雨を浴びてしまう。…そして5年後、広島県福山市の叔父夫婦の元へと引き取られた矢須子だが、「ピカの女」という世間の偏見から、縁談話もいつも破談になっていた。…やがて、被爆後遺症の黒い影が静かに彼女に忍び寄る…。井伏鱒二の同名小説を、名匠今村昌平監督が映画化。髪の毛が抜け落ちるシーンは、海外で大反響を呼んだ。(本篇123分:1989年カンヌ国際映画祭フランス映画高等技術委員会賞・日本アカデミー賞作品、主演&助演女優、監督、脚本、撮影賞受賞作品・キネ旬1位)[投票]
★3クィンテット(1979/米)時は未来。再び訪れた氷河期のため氷に閉ざされた地球…わずかに生き残った人類も、成す術もなくただ朽ちゆくのを待つばかりであった絶望の時代。「シティ」と呼ばれる人々の居住区を求め、死んだ相棒の娘・ヴィヴィア(ブリジット・フォッセー)と共にどこまでも続く氷原を旅する男・エセックス(ポール・ニューマン)は、ようやくたどり着いた「シティ」で奇妙なゲームに巻き込まれる。参加者が次々と死んでいくゲーム…「クィンテット」。もはや人々はそんなことでしか生の充足感を得ることができなくなっていたのだ…。鬼才、ロバート・アルトマン監督が手掛けた、日本劇場未公開の異色SF作品。(本篇119分)[投票]
★4PNDC エル・パトレイロ(1991/日=米=メキシコ)舞台は現代のメキシコ。警察学校を優秀な成績で卒業した青年ペドロ・ロハス(ロベルト・ソサ)は、ナショナル・ハイウェイ・パトロールに配属された。警官としての理想に燃えるペドロであったが…そんな彼を待ち受けていたのは、「規則」だけでは解決しない厳しく容赦の無い現実。賄賂・汚職・そして、酒…打ち砕かれていく夢。やがて、彼は…。野心作『ウォーカー』で事実上ハリウッドから追放されてしまった鬼才、アレックス・コックス監督が本拠地をメキシコに移して放った社会派青春映画の要注目作。1992年サン・セバスチャン映画祭主演男優賞(ロベルト・ソサ)受賞。(本篇105分)[投票]
★5夕陽のガンマン(1965/伊=スペイン)西部開拓時代のアメリカ。監獄に服役中の悪党インディオ(ジャン・マリア・ボロンテ)が脱獄した。賞金…そして、因縁…インディオが発する危険な匂いに惹かれ、今ここにふたりのバウンティ・キラー(賞金稼ぎ)が集う。凄腕の早撃ち(クリント・イーストウッド)と射撃の名手モーティマー大佐(リー・バン・クリーフ)…銀行襲撃を企てるインディオ一味を一網打尽にすべく、とりあえず共同戦線を張ることにしたふたりだったが、そこは曲者同士…。セルジオ・レオーネ監督が『荒野の用心棒』に続いて放った、痛快マカロニ・ウエスタン。…オルゴールが鳴り終わるその時、立っていられるのはいったい誰…?(本篇132分)[投票]