| ★3 | スクリーマーズ(1996/日＝カナダ＝米) | 西暦2078年。惑星シリウス6Bでは、新鉱石ベリニウム（エネルギー効率が高いが、致死量の放射線を放つ）を巡り、採掘を強要する巨大企業「NEB」とそれに反発する労働者と科学者の「連合」による戦争が10年も続いていた。…対人用の小型自動殺戮兵器「スクリーマー」を切り札に戦線を維持してきた連合側に、ある日NEBから和平交渉の申し出があり、連合の司令官ヘンドリクスン（ピーター・ウェラー）はNEBの基地へ向かう。だが道中、自軍兵器のはずのスクリーマーから襲撃を受けてしまう。それは独自に進化していた…。『ブレードランナー』のフィリップ・Ｋ・ディックの短篇小説「変種第二号」を映画化したSFホラー。（本篇108分）
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| ★5 | 四十挺の拳銃(1957/米) | 西部開拓時代のアメリカ。グリフ、ウェス、チコの「ボネル三兄弟」は、立ち寄ったとある町で暴れていた男・グローキーの逮捕に協力する。だが彼には姉がいた。大牧場を経営し、贈賄で政治家とも懇意…そして手下として四十人もの荒くれ男どもを統べる組織「ドラグーン（竜騎兵）」のボス…女丈夫・ジェシカ（バーバラ・スタンウィック）が…。グローキーの件でドラグーンとコトを構えることになる三兄弟であったが…。『最前線物語』の鬼才、サミュエル・フラー監督が手掛けた異色西部劇。（本篇81分：日本劇場未公開作品） | [投票] |
| ★4 | ナイトフライヤー(1997/米) | 舞台は現代アメリカ。犠牲者が血を抜き取られる連続猟奇殺人事件が発生。凶行はいずれも夜の地方空港で行われていたことから、人々は犯人を「ナイトフライヤー（夜の飛行士）」と呼び、恐れていた。B級記事が売り物のタブロイド紙のベテラン記者リチャード（ミゲル・フェラー）は、新米のキャサリン（ジュリー・エントウィッスル）と共にナイトフライヤーの取材を始める。やがて彼らが突き止めた恐るべき事実とは…。ホラーの帝王スティーブン・キングの同名短編小説を映画化した、B級ホラーの隠れた名作。（本篇97分：1998年ジュラルメール・ファンタスティック映画祭参加作品） | [投票] |
| ★3 | 階段通りの人々(1994/仏＝ポルトガル) | 舞台は現代ポルトガル・リスボン市内のとある裏町の階段通り。クリーニング屋を営む女の年老いた父親は、目が不自由だった。そのため彼には喜捨箱（人々から施しを受けるための、役所から支給される募金箱）が与えられていたのだが、近所の人々…強欲の老婆や、靴磨きで日銭を稼ぐその孫、クリーニング屋のろくでなしの亭主、その悪友、酒場にたむろするチンピラ達、etc…はどことなくその老人の恩恵を羨み、そして妬んでいた。そんなある日、喜捨箱がなくなってしまい…。「世界最高齢の現役映画監督」と称される『アブラハム渓谷』の巨匠、マノエル・デ・オリベイラが描いた、社会の底辺で暮らす市井の人々の人間模様。（本篇96分） | [投票] |
| ★5 | ボディ・スナッチャー 恐怖の街(1956/米) | 時は現代…米・カリフォルニアのとある小さな町。学会出席から数週間ぶりに帰ってきた町医者のマイルズ（ケビン・マッカーシー）は、奇妙な違和感を感じていた。一見いつもと変わらない町の人々の様子がどこかおかしい…まるで人が変わったかのように。…やがて恐るべき戦慄の事実を突き止めたマイルズは、この未曾有の危機を全世界に知らせるべく、かつての恋人ベッキー（ダナ・ウィンター）と共に町からの脱出を図るのだが…。ジャック・フィニーの小説「盗まれた街」を、『ダーティハリー』のドン・シーゲル監督が映画化した侵略SFの古典的名作。脚本にサム・ペキンパーが参加している。（本篇80分：日本劇場未公開作品） | [投票(1)] |
| ★3 | ウォーターダンス(1992/米) | 「湖の上を私は踊り続ける。踊りをやめると溺れてしまうから」…舞台は現代アメリカ。事故で入院した作家のジョエル（エリック・ストルツ）は、脊髄損傷の為下半身がマヒしていた。人妻ながら恋人のアンナ（ヘレン・ハント）に支えられるジョエルだが、「一生歩くコトができない」という現実の前に次第に荒んでいく。だが風変わりな病室仲間…陽気でおしゃべりだが妻子とは絶縁状態のレイ（ウェズリー・スナイプス）や元暴走族のブロス（ウィリアム・フォーサイス）との交流の中で…。障害者たちの入院生活を淡々と綴ったヒューマンドラマ。（本篇106分：1992年サンダンス国際映画祭観客賞＆ウォルド・ソルト脚本賞受賞作品） | [投票] |
| ★4 | １０億ドルの頭脳(1967/英) | 舞台は現代イギリス。英国情報部を退役したハリー・パーマー（マイケル・ケイン）は、かつての上司ロス大佐（ガイ・ドールマン）からの復帰要請も断り私立探偵社を営んでいた。ある日、何者かが郵送してきたロッカーのキーを受け取ったパーマーは、「ロッカーの中の荷物をヘルシンキまで届けて欲しい」という謎の依頼を受ける。詳細も判らぬまま依頼を承諾したパーマーであったが、彼は無論知る由もなかった。背後に隠された、「10億ドルの頭脳」を操るある狂信的な人物の野望を…。『国際諜報局』、『パーマーの危機脱出』に続く、サラリーマン（？）・エージェント「ハリー・パーマー」シリーズ第３弾。（本篇110分） | [投票] |
| ★4 | ロードレーサーズ(1994/米) | 1950年代のアメリカ…とある田舎町。ケンカとギターと移民の恋人ドナ（サルマ・ハエック）をこよなく愛する不良青年デュード（デビッド・アークェット）の周辺はいつもトラブルだらけ。警官（ウィリアム・サドラー）には目の敵にされ、その息子テディ（ジェイソン・ウィルス）はドナを小バカにするデュードの宿敵であった。そんなある日、憧れのロックン・ローラー（ジョニー・レノ）からバンドに誘われたデュードであったが、オーディションの日はあろうことかテディとの決闘日だった…。ロバート・ロドリゲス監督が『エル・マリアッチ』に続いて放った青春バイオレンスのTVムービー。（本篇94分：日本劇場未公開作品） | [投票] |
| ★1 | ＷＸＩＩＩ 機動警察パトレイバー(2002/日) | 昭和75年の東京。湾岸周辺にて作業中のレイバー（作業用の工作重機で、主に人型の形状の物が多い）が何者かに襲われる事件が発生した。湾岸開発に反対する環境保護団体の仕業か？企業を狙ったテロか？…様々な憶測の中、捜査を開始した警視庁城南署の刑事・久住（CV：綿引勝彦）と秦（CV：平田広明）は、つい先日東京湾に米貨物機が墜落したことと、それ以来周辺海域にて異常に成長した魚介類が発見されていることを突き止める。…そしてそんな彼らを待ち受けていたのは…。『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の高山文彦が総監督を務めた、劇場用シリーズ第３作。（本篇100分） | [投票] |
| ★5 | 地獄の逃避行(1973/米) | 1958年のアメリカ・サウスダコタ州のとある小さな町。母を亡くし、父親（ウォーレン・オーツ）とふたりでくらす15歳の少女・ホリー（シシー・スペイセク）は、ゴミ清掃員の青年・キット（マーティン・シーン）と知り合い、やがて愛し合うようになる。だが流れ者のキットを認めない父は彼との交際を禁止するようになり、ふとした諍いからキットは父を射殺してしまう。家に火を放ったキットは、ホリーを連れてあてどない逃避行の旅に出るのだが…。『シン・レッド・ライン』の発表までじつに20年間も沈黙を守ってきた「伝説の映画監督」…テレンス・マリックのデビュー作。実話を基にしている。（本篇95分：日本劇場未公開作品） | [投票] |
| ★3 | トゥリーズ・ラウンジ(1996/米) | 舞台は現代アメリカ・NY郊外のロングアイランド。31歳の独身男・トミー（スティーブ・ブシェーミ）はさえない風貌のさえない男。自動車整備工の仕事を失い、バー「TREES LOUNGE」にてなんとなくだらだらと過ごす毎日を送っていた。…ある日、アイスクリーム屋を営んでいた叔父のアル（セイモア・カッセル）を心臓発作で亡くしたトミーは、彼の後を継ぐことになる。そしてそんな彼の店に、偶然昔の恋人の姪である17歳の少女・デビー（クロエ・セビニー）が転がりこんできて…。個性派俳優ブシェーミが初めてメガフォンを取った、ほろ苦いタッチのオフビートな人間ドラマ。（本篇96分） | [投票] |
| ★5 | 私は告白する(1953/米) | 舞台は現代カナダ・ケベック。聖マリー教会の神父・ローガン（モンゴメリー・クリフト）はある日、下働きの男・ケラーから「自分は殺人を犯しました…」という驚くべき告白を受ける。自首するように勧めるローガンであったが、裁きを恐れるケラーは頑なにそれを拒否する。…「懺悔の内容は神のみぞ知る」…戒律ゆえ、ケラーの告白を他言できずに苦悩するローガンであったが…ケラーが犯行時に法衣を着ていたのを目撃されていたことから、あろうことか殺人の容疑はローガンへと向けられるのだった…。サスペンスの神様、アルフレッド・ヒッチコック監督の鋭い着眼点が光る秀作。（本篇95分） | [投票] |
| ★5 | フランケンシュタイン(1931/米) | 「死」を乗り越えたその先に待ち受けるものはいったいなに？…人類史のある時代…今よりも「死」がより身近であった時のおはなし。医学博士のフランケンシュタイン（コリン・クライブ）は助手のせむし男・フリッツ（ドワイト・フライ）と共に人間の死体集めに奔走していた。「死体を繋ぎ合わせて新しい生命を生み出す」…あるいは狂気だったのかもしれない。だがそれは、ある嵐の夜ついに具現化する。…「It's Alive…It's Alive！」…19世紀に活躍した女流作家メアリー・シェリーが19歳で書き上げた恐怖の物語を、稀有の人材ボリス・カーロフにより映像化した怪奇映画の金字塔。（本篇70分） | [投票(1)] |
| ★3 | 荒野の隠し井戸(1967/米) | 1884年の米・アリゾナ。軍隊から金塊をまんまと強奪した３人組の強盗がいた。うち一人が金塊を安全な場所に隠したまでは良かったのだが…隠し場所を記した地図の入った財布をすられてしまい、決闘で取り返そうとしたが不意打ちをくらって殺されてしまう。…さて、件（くだん）の財布を盗んだのがギャンブラーのコール（ジェームズ・コバーン）。利にさといクセ者の彼は、地図の意味するところを瞬時に理解…金塊を目指して荒野へ旅立つ。だが、保安官、悪党、そして騎兵隊もまた彼（または金塊）の行方を必死で探していた…。金塊を巡るドタバタ騒動を描いたコミカル西部劇の佳作。（本篇96分） | [投票] |
| ★4 | 明日に処刑を…(1972/米) | 大恐慌時代のアメリカ。パイロットの父に眼前で事故死され、天涯孤独の身となった少女・バーサ（バーバラ・ハーシー）は、貨車を使った無賃乗車で各地をさすらう内に、鉄道労働者を煽動する青年活動家・ビル（デビッド・キャラダイン）と知り合い、愛し合うようになる。…やがてふたりは、「鉄道をつぶす」という大義名分の下、仲間たちと共に列車強盗に手を染めるようになるのだが…。Ｂ級映画の巨匠ロジャー・コーマンに師事していた、若き日のマーティン・スコセッシ監督が手掛けたクライムドラマ。原題は「貨車乗りバーサ」の意。（本篇89分） | [投票] |
| ★5 | ハッド(1963/米) | 舞台は現代アメリカ・テキサス。大牧場を営む初老の男・バノン（メルビン・ダグラス）には放蕩息子のハッド（ポール・ニューマン）がいた。甥のロン（ブランドン・デ・ワイルド）やメイドのアルマ（パトリシア・ニール）からは慕われているハッドであったが、じつは彼にはかつて自らの無謀運転のせいで実の兄を死なせてしまった過去があり、そのせいか父との関係はうまくいっていない。…そんなある日、牧場内で口蹄疫（伝染病）の疑いのある牛の死骸が見つかるのだが…。ひとつの時代の終焉を、美しいモノクロ画面で淡々と描いた秀作ドラマ。（本篇111分） [more] | [投票] |
| ★2 | タオの月(1997/日) | 時は戦国時代。巨岩を一刀両断、刃こぼれも自己再生…そんな不思議な刀を野伏から奪った大名・浅野忠興（谷啓）は、その出自を探るべく、元軍師で現在は山にこもる僧・酔狂（永島敏行）と剣の達人・疾風（阿部寛）のふたりに調査を命じた。…一方その頃、山で蜂蜜を取ってひとり暮らす少女・れんげ（吉野紗香）は、禁断の力「マカラガ」を追って異世界からやってきたアビラ、マリエン、クズト（森山祐子三役）と出会い、マカラガを封じる道具「タオ」を託される。…やがて酔狂達に出会ったれんげは、野伏を操る怪僧・角行（榎木孝明）の元へ向かうのだが…。雨宮慶太監督が描く、戦国ＳＦアクション。（本篇97分） | [投票] |
| ★3 | ヴァン・ダム ＩＮ コヨーテ(1999/米) | 「満月の夜…コヨーテに導かれ、戦士は再び道を見つける…」…舞台は現代アメリカ。全てに絶望した元兵士のエディ（ジャン・クロード・バン・ダム）は、自らの命を棄てる許可を得るために、砂漠に住む先住民族の友人・ジョニー（スティーブ・アベル）の元へ向かっていた。だが、道中で乗っていたバイクが故障。荒野で立ち往生していたところを暴漢に襲われてしまう。…辛くもジョニーに救われ、二大勢力に虐げられている近隣の町の惨状を知ったエディは、単身巨悪に立ち向かっていくのだった…。黒澤明監督の名作『用心棒』を下敷きにしたアクション作品。（本篇96分） | [投票] |
| ★5 | ネイキッド(1993/英) | 舞台は現代イギリス・マンチェスター。夜…路上で女性を犯した後、その足で車を盗んでロンドンへ向かう青年・ジョニー（デビッド・シューリス）。恋人のルイーズ（レスリー・シャープ）に会いにいくためだったのだが、ジョニーは彼女のルームメイト・ソフィー（カトリン・カートリッジ）と肌を重ねるようになる。…やがてルイーズに拒絶されたジョニーは、あてどなく夜の街を彷徨うのだが…。マイク・リー監督が『秘密と嘘』の前に放っていた異色ドラマ。（本篇126分：1993年カンヌ国際映画祭監督賞（マイク・リー）＆主演男優賞（デビッド・シューリス）受賞作品） | [投票] |
| ★3 | アイドル・ハンズ(1999/米) | 「おヒマなおてて（Idle Hands）は悪魔の遊び場」…舞台は現代アメリカ。巷は楽しいハロウィン…のはずなのだが、謎の連続殺人鬼が世間を騒がせていた…そんなある日。マリファナばかり吸ってるぐうたら高校生アントン（デボン・ソーワ）は、しばらく見ないと思っていた両親がじつは既に家で殺されているのを発見する。驚くアントンの目の前で、自分の右手が勝手に動き出し…なんと彼の手は、アントンの意志とは関係なく殺人を犯していたのだ！なんとか右手の凶行を止めようとするアントンだったが…。少年の身に突然降りかかった奇妙な災難を描いた青春ギャグ・ホラー。（本篇92分：日本劇場未公開：R指定作品） | [投票] |
