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sawa:38さんのコメント: 点数順

★3侠客三国志 佐渡ケ島の決斗(1966/日)侠客モノというよりもアクション活劇に分類したくなる作品である。短尺に様々なエピソードがてんこ盛りに詰まっており、やや定型の感はあるも当時の東映東京の密度の濃さと質は邦画史で特異であろう。ただ本作に関してはやや散漫か。[投票]
★3続兄弟仁義(1966/日)単品で観ればそれはそれで悲劇と我慢の末のカタルシスがそこそこある。だが幾多の東映任侠映画の歴史の中では、それはどこかで観たような脚本をちょっとばかし手直ししただけの手抜き作品としか言いようがない。[投票]
★3兄弟仁義(1966/日)主演は北島三郎のはずなのに、実質は「友情出演」とある鶴田浩二の映画になっている。撮影所での格の違いがいろんな事を語っているようで一興である。また鶴田浩二のシーンになるとカメラも凝りだす山下演出も面白い。[投票]
★3クローズド・ノート(2007/日)本来、作品の質とは関係の無い場外での主演女優の放言が、作品自体を貶めてしまう事ってあるんだと実感させられた。やはりどうがんばって観ても、劇中の清純な彼女が偽の存在としか思えなくて・・・[投票]
★3札つき博徒(1970/日)本作の殺陣は「鶴田浩二を如何に格好良く撮るか?」この一点に集中していることが伝わる。だからこそ凄い。遊戯のようなチャンバラでもリアリズムを求める凄惨さでもない殺陣。鶴田とドスを交える大部屋俳優たちの気持ちを察することが映画の醍醐味。[投票]
★3激動の1750日(1990/日)東映の裏看板を背負い、黙々と映画の屍を築いてきた中島貞夫。逆に言えば彼こそが東映の色なのだろう。駄作も名作も撮らないが、上映時間内限定の面白さは保証される。汎用監督ではあるが後世、マニアから祭り上げられる可能性大だろう。[投票]
★3スピーシーズ 種の起源(1995/米)「史上最強の痴女」を期待しての鑑賞はエロ度があまりに低く残念だった。だが、騎乗位に徹したのは評価したい。[投票]
★3次郎長三国志 甲州路殴り込み(1965/日)際立つ多くのキャラクター達の中で主演であるはずの鶴田浩二が沈んでいく。それは脇が達者なのかと言えばそうでもない。要は脚本が既存の物語を追うのに一杯で、視点が不明瞭になっているのだろう。面白いことは否定しないが凡作にしか成り得ない。[投票]
★3次郎長三国志 第三部(1964/日)シリーズのつなぎ作品にも関わらず様々な娯楽要素がふんだんに盛り込まれ、単体の作品としても充実している。それにしても丹波哲郎の放つ「大俳優オーラ」は鶴田浩二までをも圧倒するのか![投票]
★3連合艦隊司令長官 山本五十六(1968/日)「静」の三船敏郎と「動」の黒沢年男の描き込みバランスが微妙にずれた結果、本作は淡々としたテンションを上げることを知らない微妙な作品になってしまった。 [review][投票]
★3神風特攻隊(1954/日)戦後我々は多くの文献・映像等で「特攻」の裏側や真相を知り得るようになった。美談の裏に虚飾や隠蔽があったという。それらを受けて様々な映画作品が登場した。哀しみや怒り。だが戦後間もない本作にあるのは「悔しさ」だ。私はこの感覚を尊重したい。[投票]
★3ウルトラマンティガ/THE FINAL ODYSSEY(2000/日)たかがキスシーンに、これほど悩んだ自分はやはり元ウルトラ少年だったんだ。ダン!そしてアンヌ!貴方たちにも・・・・ [review][投票]
★3憑神〈つきがみ〉(2007/日)ラストの「アレ」はいったいどのような意味があるのだろうか?江戸っ子の気風の良さを描いた作品での「洒落っ気」なのだとでも思っているのか?気の緩んだ仲間内の楽屋落ちは冷静な観客を不愉快にさせるのに充分過ぎる。[投票]
★3必殺博奕打ち(1969/日)三島由紀夫による想定外の絶賛を受けた『総長賭博』により、あらぬステージに昇華しかかってしまった東映任侠映画はあわてて「軌道修正」し、従来の粗製濫造の脚本で大衆娯楽へ戻ってきた。そして大衆の「飽き」が始まった。[投票]
★3みんなのいえ(2001/日)作中の問いに「アーティストなのか職人なのか?」とあった。三谷幸喜はどこかで折り合いをつけたのだろうか?彼はどっちに属しているのか?そしてどちらに属したいのだろうか?PS.フジテレビってのはそんなに凄いのか?[投票]
★3幸福のスイッチ(2006/日)これはなんとも微妙な採点の作品です。 [review][投票]
★3大脱獄(1975/日)この監督、真面目に撮ればこれだけまともな面白い映画が撮れる。高倉健の持ち味を完璧に引き出し、ラストシーンなんかは降旗康男を彷彿とさせるセンチメンタリズムさえ魅せる。多少の粗はあるが、そこはやっぱり石井輝男だから・・・[投票]
★3日本女侠伝 激斗ひめゆり岬(1971/日)幾多の悲劇を描いてきた東映任侠がその終末期に選んだ題材が「沖縄戦」。その経緯は分からなくもないが、根底に沖縄戦の設定がある以上どんな悲劇のドラマを描こうとも透けて見える程度にしか成りえない。序でに純子の戦闘服コスプレもあり得ない。[投票]
★3暁の脱走(1950/日)中国語を流暢に話す山口淑子。中国の学校・慰問団歌手・・とまさに自身の過去李香蘭を彷彿とさせる役どころはまさに見所である。しかし作品全体としては監督のエキストラに対するやや過剰な演出が全体を安っぽくさせている。[投票]
★3終戦秘話 黎明八月十五日(1952/日)後に岡本喜八が撮った『日本の一番長い日』は、この緊張感のない弛緩した作品に発奮したせいなのか?それとも終戦を知った民衆の笑顔に違和感を覚えたからなのか?いずれにせよ、このちょっと左気味の本作も戦後直後の「空気」を表している。 [review][投票]