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[コメント] ロスト・イン・トランスレーション(2003/米=日)

ただの「セレブ嬢様東京日記」&「VOWな東京」なだけで、どこが脚本賞に値するのか不明。劇場公開して、人から金とる理由も不明。
浅草12階の幽霊

これは、ソフィア・コッポラの東京日記で、取り立てて資金をあつめて映画にすることもない。自分のノートにだけ書き留めておけばいいことを、何故、他人に苦労させて映画を作ってしまうのか。 もし東京を描きたいのなら、もっと歩いてもっといろいろな人々に会ってからにしよう。これじゃ「いいね-お嬢様は」と新たに感心を深めるだけ。

この作品ではソフィア・コッポラ自身のファッショナブルな交友関係内だけで人物の描写が終わってしまっていて、世界中に東京や日本を誤解されかねない。あと、あのとってつけた、話の本筋と関連付けが何も無い京都のシーンは何のつもりなのだろうか。

セレブだのファッション業界だのといった限定した枠を飛び越えて、東京や日本になにか見いだす力は彼女にはないらしい。

見いだせない、なにもできない自分をうじうじと描いて、人を苛つかせる作品。

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えーと、知らない人にちょっとだけ豆知識を。 キャスト欄に書かれている「林 文浩」という方(たしか劇中「チャーリー」と呼ばれたかな?六本木のカラオケでフィーバーしてるひと)、実在するファッション雑誌「DUNE」の編集長でいらっしゃいまして、ソフィア・コッポラとは縁の深い方です(彼女の結婚式とかにもお呼ばれしてる)。

彼の人脈が映画には総出演しており、ヒロミックス氏とか成山明光氏とか他モデルさんなども多数出演(山口小夜子氏は出ていなかった、と思う)。

全員ほとんどアドリブのご様子。本作では、ほんとに今現在の東京のディープなファッション業界人をみることができます。

以下参考までに。

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Quarterly:DUNE(季刊・流通上では書籍扱いだったかな?季刊だけれども編集長の林氏は、話によると本作劇中そのまんま本当にあちこち飲み歩いているらしく、そのせいか否かまともに季刊で発刊されたことがここ数年ありません。ただし内容は凄まじく、ハイクオリティ。入手はマニアックなファッション誌も取り扱っている書店、もしくは確実に手にしたい方は版元に連絡をとるのが一番です。版元が通販やってます。必見です。)

「DUNE」版元 株式会社アートデイズ  http://www.artdays.co.jp/

成山明光氏(画商。クラブで座って「...ハンス・ベルメール?...」とビル・マーレイ に話しかけていたひと*URLの内容見てびっくりしないように。)

「成山画廊」 http://www.gallery-naruyama.com/

えーいっ、ついでにこっちものっけちゃえ! 「19歳の米女優、ベニシオ・デル・トロとエレベーターのなかでヤッテいた事を告白」 http://abcdane.net/archives/001068.html

(評価:★1)

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