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[コメント] スクール・オブ・ロック(2003/米=独)

主演がジャックじゃなかったら、とても見てらんねえ
ボイス母

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ジャック激ラブ!!な私でも、この脚本の手抜き加減、テンポの悪さにはちょっと目が瞑れない。 「ロックは習うモンじゃねえだろ!キスやセックスと同じで、自分でつかみ取って上達するモンだわさ!!」というツッコミを叫びかけて、「いやいやこんな事で怒ったら、ホントに大人げない」と飲み込んでしまう。

主人公の友達が一番イイヤツ。でもその彼女はサイテー。しかし、社会人としては正しい。

なんか世間的なしがらみ(就業とか経済の問題)や自分の才能の(限界)問題とか、生々しい(自分自身の)現実を見せつけられた気分で、ロックファンとしてはかなり凹む内容だった。 (多分、このコメディ映画を観て本気で凹んでいる観客は日本中でワシ一人なんだろうが) この能天気な可愛い脚本に思わずムッとしてしまうっつーのが、ワシが心が狭い所以である。

子供たちは可愛いし、ジャックはジャックのままで暑苦しい芸風も全開、ギターも歌も巧いのに、ちっともノレない。 妙に寂しい気持ちになったので、☆=3。 自分がダメニンゲンに思えて悲しい気分で劇場を出る。

そうそう、なりたいものになれないのは「才能がないから」 そんなアタリマエの事実を提示しただけでもこの映画はスゴイかも。そこに敬意を表しての☆=3

書評も書いた。CD評もコンサート評も、ドライビング・インプレッションも書いた。 エッセイも書いたし依頼コラムも書いた。 けど、どれも生業になるほどは売れなかった。 つまり、コレがワシの限界。 それが分かっているだけに、この言葉は心底心に沁みた。

(評価:★3)

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