マッハ１・５で空を飛ぶラドン、全身に神経塊が分散しているために動きが素早いアンギラス、サイボーグ怪獣ガイガン、そんな一応存在しながらも画面には全然生かされてこなかった設定（アンギラスなんて遅え遅え…）を、今作は見事に映像化してくれた。そうだよ、ラドンは飛べば街は壊れるさ。アンギラスボール格好良すぎだよ、神経塊が分散してりゃそれぐらい出来なきゃよ、っつーか背中の棘はそのためにあったのか。そういえばキングギドラの光線は引力光線だったな。ガイガンもなかなかサイボーグ。両手のチェーンソーが渋い。

という訳で要するに、よくも悪くも非常に小学生的な映画。言ってしまえばゴジラ祭りという感じで、これが最終作と銘打ってるのも含めていろいろ不満もない訳ではないが小生は非常に楽しんだであります。久々に小学生くらいの頭脳に戻った感じ。

以下箇条書きに適当な感想

良かった点 ・怪獣バトル（特に前半はスピーディーでよかった、各個の能力が遺憾なく発揮されている） ・アクション（なんだかんだいって水準以上だ） ・テンポも早くてなかなか良かった（前半に説明とかでやたらと長くなったりしないのがいい） ・北村一輝（この人は北村龍平映画の良心だね） ・「マグロばっかり食ってるやつはダメか…」（名台詞）

ちょっと不満点 ・ゴジラの顔が変（ゴーストバスターズの１の敵の犬に似ている） ・ゴジラの足が長い（全身映るとバランスが気持ち悪い） ・時々特撮がしょっぱい（但し、これは前作以前のゴジラでも思った） ・ヘドラの扱い（もうちょっとがんばれ、ディレクターズカット版に期待）