[コメント] ゴジラ FINAL WARS(2004/日)
涙をのんで★3にした理由。それは、この映画の致命的な欠陥にある・・・。
開巻の東宝マークが"TOHO SCOPE"だった瞬間、もう涙がボロボロ出てきて止まらなかった(実話)。しかし、それは束の間だった。『ミッション:インポッシブル』等のアメリカ映画を手がけたデザイナーによるという、あのけたたましいオープニング・クレジットを見た瞬間、冷めてしまった。ゴジラ映画のタイトルは、極太明朝で、もっとどっしりずっしり縦書きでやらないと駄目なのだ(『大怪獣総攻撃』を見よ!金子修介監督は分かっていたぞ)。
記念碑的な作品ということもあり、見せ場見せ場の連続。十分楽しめた。ちょっと機嫌も良くなった。往年の東宝名優が3人出てくるのも、嬉しい限りだった。
しかし!全編を彩るはずの音楽はひどいぞ!パンフレットには、”伊福部明氏にも恥じぬよう・・・”などとあるが、伊福部明先生のスコアを100回聞いて出直せ!と言いたくなった。加えて、エンド・クレジットの音楽もひどい・・・。作曲家を呪いたくなった。こんなの、”ジェームズ・ボンドのテーマ”の流れない007のようなものである。
物語本編は面白く、たとえ菊川怜がどう見ても学者には見えずグラビアアイドルでしかないにしても、補って余りあるものがあった。それだけに残念無念なゴジラ引退作となってしまった。
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