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[コメント] 宇宙戦争(2005/米)

過去の、自作に対するオマージュに満ちあふれた映像の数々に驚く。今回スピルバーグのもってきた家族像に愕然とするも納得せざるを得ない。CG、ミニチュア、セットなどで創られた迫力ある映像は必見!
トシ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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フェリーから見た川中を進むトライポッドに「ジョーズ」を、地下に入り込んで来た触手の動きは「ジュラシック・パーク」のラプトルを想起する。他にもトライポッドの籠状の(人々を捕らえた)檻は「A・I」を思い出した。イメージとしてだったら「プライベート・ライアン」や「マイノリティ・レポート」なども含まれる。 総決算とも言うべき力の入った映像で、これでもか!とでも言うような畳み掛ける演出に上映中は緊張の連続だったわけだが冷静に思い返すと今ひとつ夢中になれる(核となる)カットなりシークェンスに欠けていたような気がする。

相変わらずジョン・ウィリアムズのスコアは冴えている。心に残るメイン・テーマこそ無いが、 映像の迫力を倍加する力は健在だ。

お話的には、父親があらゆる困難から必死で守ってきた子供(ちゃっかりと帰っていた息子含む)を母親の元に届けると、そこに自分の居場所が無いことに気付き、呆然とするトム・クルーズが悲しい、空しい。

スピルバーグの描く家庭像には父親は必要ないのかも知れない。

(評価:★3)

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