[コメント] ジンジャーとフレッド(1985/独=仏=伊)
「現代(いま)」と言う時代を、外側からしか眺められなくなった世代の、憧れと愛憎。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「テレビ中毒め!!」と、言いながらも、あの綿密な「番組」作りは、フェリーニの、「俺にも作らせろ!!」と言う気持ちが溢れかえっている気がして仕方がない(笑)。シニカルな気分だけではあそこまで凝れないよな。楽しかったんじゃないかなー。
集団バイク、ロックミュージック、などなどの、映画でのぎこちない「現代ゴッコ」の中で、唯一、マストロヤンニが、タップの「ルーツ」を語るシーン、静かに「過去」を、口ずさむ調べが、とても印象的だ。
マストロヤンニが、ストーリー上の必要性で、一生懸命「年寄り」の演技をしているのはけなげ。本当の60代はもっと元気はつらつだよなー(^^)。「もうトシで・・・(ゲホゲホ)」なんて年寄りぶって言えるくらい「余裕」なのだ。(それもさる事ながら、本番前、舞台袖で一言も発しない彼の演技は、本当に素敵)
久しぶりに観て、改めて好きになりました。
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