[コメント] 大統領の陰謀(1976/米)
青臭さを感じさせる若きレッドフォードとホフマン、巨悪を暴いてやるという野心というより、目の前の特ダネを必死で追いかけていたら巨悪にぶち当たってしまったという偶然性が映画にうまく立ち現れている。
そしてこの歳になって観ると、正義の遂行と経営者としてのリスクコントロールとの板挟みになるジェイソン・ロバーズに目が行ってしまう。机上に投げ出された両脚に彼の苦悩が凝縮されているかのような。
アナログ時代の取材の有り様は、単純に興味深い。名簿を頼りに電話帳をしらみ潰しに調べ、会いに行き、電話を架け、証言を引き出して必死にメモを取る。「メモ取ったか⁈」というやり取りが何度も出てくるが、会話の書き取りが証拠能力を持っていたという事実にデジタル時代からみると隔世の感があり面白い。
広くて、ゴチャついていて、熱気が漂う編集部のオフィス、オフィスの中を走るシーンが実に印象的。
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