[コメント] ブロークン・フラワーズ(2005/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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ジャンガジャンガとはアンガールズのネタでね、ま、分かる人だけ分かればいいや。つーか、アンガールズもいつまで持つか分からんのでね、数年後にこのコメントを読み直して「何だこりゃ?」って思うかもしれないな、自分で。言い出しっぺはウチのヨメ。言っとかないと著作権侵害だって怒られるから。
公開日・公開翌日とも大入り満員で(鑑賞は公開翌日。公開日は別の映画を観に行ったら同じ映画館で本作が公開されたところだった)、多くの観客が一体何を求めて来ているのか分かりませんがね、万人に分かりやすい明確な「オチ」が用意されているわけでは・・・ジャンガジャンガジャンガジャンガ・・・
ジム・ジャームッシュファンから見るとこの映画はどうなんでしょうか? 私は熱心なジャームッシュ鑑賞者では無いので、私の理解しているジャームッシュ節は全開で、大変愉快に観られました。
期せずして、昨年ヴェンダースの『アメリカ・家族のいる風景』という似た設定の映画があり、「近年、父性の映画が多くなっている」的な論評をどこかで読んだ気もしないではないのですが、この映画でジャームッシュがそういったメッセージを伝えようとしているとは思えず、いや、そもそも彼がそんなメッセージ性の強い映画を作るとも思えず、ロードムービーのための単なる設定にすぎないと思うんですよ。ヒッチコックが言うところのマクガフィンみたいなもの。 むしろこの映画に真面目に斬り込むなら、そこに垣間見る「他人の人生」、そこに反射される「自分の人生」だと思うんですがね。
興味深かったのはバスケットのゴール。確か3軒ほどにあったと記憶しているのだが、あれは正にアメリカの家族のいる風景だ。そりゃヴェンダースか。 あのバスケットゴールが、その家庭やそこに住む者の人生等々を象徴しているように思えるのです。ま、本当はアメリカ人にしか分からんのかもしれないが。 家に飾ってある物も住人の思想を体現していて面白いしね。
一通の手紙がもたらす波紋の面白さ、他人の人生を垣間見る面白さ、要するに、要するに、何が言いたいかというと、ジャンガジャンガジャンガジャンガ・・・
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