[コメント] アポカリプト(2006/米)
ヤバイこととは思いながらも絶妙に手加減されたグロシーンが楽しくてたまらなかった。ズンドコズンドコ小気味よい打楽器が鳴り響き、ときどき現われる見事な俯瞰ショットにも揺さぶられ…
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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襲撃戦、奴隷大行進、人身御供、逃走劇、全て秀逸な出来映えだ。死の欲動逆撫でされっぱなしでもうトランス状態。もっとやれやれー、と思っていたらマッチョな敵ボスが罠にはめられお亡くなりに。そんなに現実は甘くないよね…。
ピラミッドの頂点。奴隷の死を目の当たりにニヤついている醜き豚。あれが“文明”の長たるわれわれ世代の生き写しのようにも思えてくる。とすればマヤ滅亡前夜を描いたとされる本作は一体なにを語っているのか。
森で異客に出くわし、武器を構える主人公。父はそれをたしなめる。しかし、襲われたという彼らに詳細を訊こうとするとそれを禁じる。闘うでもなく、逃げるでもなく。恐れるなとだけ呟き、言語化できない何かを態度をもって教えようとする。これは一体なんなのか。
おそらくわれわれ世代がそうしていないということなのだろう。
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