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[コメント] ダイ・ハード4.0(2007/米)

「アナログな工夫」がないダイ・ハードにはなんの魅力もない
月刊ムー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ダイ・ハード』を初めて見た時、一番感心したのが登場人物がそれぞれ機転が利くところだった。「あ〜パトカーが行っちゃう……声は届かない……じゃあボンネットに死体を落としてやれ」とか、「奴は裸足だ、ガラスを撃て」とか。『ダイ・ハード2』の最後では、飛行機に火を引火させて爆発させて滑走路の灯りにしたとか(これは偶然という設定かもしれないけど)もあった。『ダイ・ハード3』のクイズも嫌いじゃなかった(笑)。

 ダイ・ハード以前のアクション映画では、極限状態で馬鹿力を発揮して危機を回避っていうのは当たり前だった。でも、ダイ・ハードはそこに頭脳戦みたいのを持ち込んだ。しかもアナログなやつ。そこに人間味とかリアリティを感じて、ジョン・マクレーンの魅力が増していたのに、今作は全編に渡って「極限状態で馬鹿力を発揮して危機を回避」。そういう映画なら、なにもくたびれたブルース・ウィリス主演で見なくていいんだよな。

 なんで12年も間空けて、こんな当たり前のアクション映画作っちゃったんだろう。謎だ。

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (6 人)おーい粗茶[*] 煽尼采[*] 緑雨[*] ヒエロ[*] G31[*]

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