[コメント] ザ・タウン(2010/米)
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劇中、ダグが言うように"make a change"―人生の再出発をテーマにしている。 しかしベン・アフレックに大真面目に「普通の奴は毎朝人生を変えようと思うが何もしない。だが俺は違う」など立派なことを曰われても「お前結局犯罪者じゃねーか、何を偉そうに」と突っ込んでしまう。
『ヒート』程ではないがリアルタッチな銃撃戦(TEC9を乱射するジェレミー・レナーがGOOD)と主観ショットを織りまぜ、狭い路地を爆走する怒涛のカーチェイスは凄い。
ほぼハードタッチの展開だけにダグが逃げおおせて、盗んだ金でホッケー場を改装するきれいすぎるラストに違和感が残った。たいていの犯罪映画って酷い末路を辿るし。
調べたらのエクステンデッド・カット版は150分あるらしい。25分のカットはでかい。本編ではベン・アフレックとジェレミー・レナー以外の2人の強盗仲間の描写が薄かったのでそういうのがあったらいいな。
『ハート・ロッカー』に続きオスカー候補になったジェレミー・レナーもダグのマブダチで筋金入りのワルを好演している。強面の風貌といいFUCKやPUSSYを連発する言動といいどう見ても“やばい奴”にしか見えない。ちょっとジェームズ・キャグニーに似てると思った。
あと凄みのある悪党を好演したピート・ポスルスウェイトが良かった。本作の次作が遺作ということで残念。
※オレンジについて あれはマンダリンオレンジの品種の1つで主にフロリダで栽培されているダンシータンジェリン(単にタンジェリンとも)らしい。 ダグは母についてクレアに「フロリダ州タンジェリンで祖母が店をやっていた。そこへ行ったのかと」と言っている。 つまり自分の居場所を明かしたという再会フラグだったという・・・。 逃げおおせた上に女まで・・・ここまで都合のいいラストとは思わなかった(笑)。
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