★4 | キャラクターの力関係に応じて彼らの内面を開閉させる方策にここまで頓着しない作風も珍しい。結果、人々は常人とサイコパスの境界を激しく往来し、一貫した性格を失う。恩讐を超えるという課題が人格の脱落とセットで考えられているからだ。 [review] (disjunctive) | [投票(2)] |
★2 | 大義が言い訳化して悪魔化するセレブビョンホンと、善をひっくり返して悪を引きずり出すミンシクが補完し合って助長する構図は『ダークナイト』の系譜上に乗って化ける余地もあったが、単なる快楽殺人鬼でしかなくジョーカーになり得ないミンシクの寸詰まり造形で、善悪の彼岸を描く作劇が矮小化する。ビョンホンの動かない能面の描写も直線的で浅く、「似た者同士」に接近する過程も省略が雑。これは演出家が悪い。 [review] (DSCH) | [投票(1)] |
★4 | 猟奇魔と復讐魔の対決。ただ、どちらも残虐性に今ひとつ欠けている。チェ・ミンシクは犯しもしないで女を殺す意味がわからないし、イ・ビョンホンも復讐するなら耳を削いだり目ん玉抉り出すくらいしろよ。甘いよ、詰めが甘過ぎる。ただ、途中からどちらが加害者でどちらが被害者かわからなくなっていく過程は度肝を抜かれた。ある意味で凄い無法映画だ。復讐ってのは遣り遂げると虚しいものなのかもしんないな。 (IN4MATION) | [投票] |
★3 | 人間の屑誕生の巻。お前の負けだ。 (Lacan,J) | [投票(1)] |
★3 | 内容云々ではなく、とにかく殺人鬼の超絶猟奇的なシーンを見せられていく映画。それだけ。 [review] (モロッコ) | [投票] |
★4 | 度重なる復讐行為が正しく激化しておらず(見ようによっては前半のアキレス腱切断が最も痛い)、イ・ビョンホンに悪魔化の過程=葛藤が欠けているところが面白い。もう初っ端から悪魔。チェ・ミンシクでは歯が立たんほど強すぎるのもエンタメ的でいい。ラストの「装置」も非人道ぶりが締めにふさわしい。 (3819695) | [投票(2)] |
★4 | キム・ジウンはこういうのやってみたかったんだろうな。恐怖系映画は何本も撮っているが。悪魔と被害者、しかし被害者も復讐心があだになって悪魔になる。 [review] (SUM) | [投票] |
★4 | 殺人鬼チェ・ミンシクと復讐鬼イ・ビョンホンのガチンコ対決という感じで、ゲップが出そうになるぐらい(とくにチェ・ミンシク)見ごたえ十分だが、殺人鬼の来歴をもう少し掘り下げればラストがもう少し生きただろう。
[11.03.17/池袋東急] (TOMIMORI) | [投票] |
★4 | 残虐に身内を殺された遺族はただ加害者の死刑を待つだけなのか、といった親近感のあるテーマを韓国映画がバイオレンスとサスペンス、そして名優二人のガップリヨツの熱演で2時間強飽きさせず、まさに手に汗を握る展開でエンターテインメントの王道を走る。
[review] (セント) | [投票(1)] |