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[コメント] 007 スカイフォール(2012/英=米)

Mとボンドの関係を掘り下げた異色の大傑作! 前半は少々かったるいが、ハビエル・バルデムが登場してからは怒涛の展開に圧倒された。ここまで深遠な人間ドラマだとは思わなかった。
パピヨン

**ネタバレ注意**
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あのテーマに乗って『ゴールドフィンガー』そのままのアストン・マーチンDB5は登場するシーンはファンとしてはたまらない。そこからボンドのルーツを辿るという極めて異例の展開でびっくりしっぱなしだった。

そして3人で家に立てこもって、シルヴァの部隊と戦うという燃えるシチュエーション。ここであのアルバート・フィニーが活躍してくれるのも嬉しい限り。

必死に奮戦するもMを失うボンド。あそこはじーんときた。007でこんな深い人間ドラマを見るとは思わなかった。カジノもそうだけどクレイグのボンドは本当に悲痛。

さて24のクロエみたいなQが登場し、まさかと思ったら「やっぱりお前がマネーペニーか!」。もうMはあの人しかいない。なんとレイフ・ファインズがMに! 

伝統のレギュラーメンバーがここで定着、ボンドのルーツも明かされたことでようやくダニエル・クレイグのボンドは完成されたということか。全てはこのラストへの布石か。通りでQもマネーペニーもいなかった訳だ。

ジュディ・デンチが退場することで『ダイ・アナザー・デイ』までのシリーズの繋がりも完全になくなった。3作もかかったが次作が完全なリスタート。4作目にしてようやくマネーペニーに応対され、Mから指令を受け、Qの支援を受ける"いつもの007"が観られるという訳だ。やっとこさという感もあるが今から次が楽しみだ。

劇中でも何度か言及されているが、古風(traditional)なものも大事にしながら、新しいものにチャレンジしている姿勢は好きだ。

(評価:★4)

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