[コメント] レ・ミゼラブル(2012/英)
映画を見終った人むけのレビューです。
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ジャン・バルジャンという人が些細な罪を犯しただけなのに長い間刑務所に入れられたりして、苦労する話らしい。ファンテーヌという女性も苦労するらしい。恥ずかしながらその程度の知識しかなかった。
なるほどジャン・バルジャンは苦労していた。でも「法には従う、自首はする」という態度を示す割に、その約束を2回も破っている。「あぁ、それじゃ仕方ないよね…」という描写が薄かったと思う。
そしてファンテーヌも苦労していた。その原因は、彼女が髪を売って歯を売って体を売るほど苦労する元々の原因は、ジャン・バルジャンにあった。完全にそういう描かれ方だった。ここでも「あぁ、それじゃ仕方ないよね…」という描写が薄かったと思う。
物語は後半、革命の話になっていく。まだ幼い少年も、若い女性も、革命のために闘う。そのさなか、革命家の青年とジャン・バルジャンの娘が恋に落ちる。恋に落ちるのは別に構わないが、このカップルにとって若干革命が蔑ろになる。おい、革命中だぞ。そしてジャン・バルジャンも、革命のためというよりはカップルのために奮闘する。だからおい、革命中だぞ。
革命で多くの命が失われる中、このカップルだけは生き残り、青年は金持ちの祖父の家に戻る。・・・おい、革命は?何これコゼットが玉の輿に乗る話??エポニーヌの方がよっぽど健気でかわいいけど。
私は不満でいっぱいだったが、民衆が最後力強く立ち上ってくれたので良かった。
壮大な原作をミュージカルで表現するとこうなるのは仕方のないことかもしれない。しかし、俳優陣の演技や歌唱力には感動しても、物語には感動できなかった。
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