[コメント] 愛のコリーダ(1976/日=仏)
時は令和、人々はいつでもどこでも簡単にエロ動画を視聴できる時代。そんな時代にこの映画は、価値を持つのか。
この作品が公開された時代は「無修正で性器結合が見える」というのは一大センセーショナルを起こしたことは想像がつく。それから四半世紀近く経った現代、エロ動画、どうかすれば無修正版でも容易に見つけることができ、手の中に納まる小さな機械で持ち運んでいとも簡単に視聴できる時代になった。
こんな時代にこの作品を観た。
観る前はエロ目線で斜めに構えていたけれども、観ているうちにだんだんとそうした気持ちがなくなっていった……厳密には、エロ目的を忘れていた。
この映画が描いているのはストレートなエロチズムではない。描いているのは、ふたりの果てしない情念。
現代のエロ動画には無い、人間の内面の狂気と情念が、この映画にはあるのだ。
ただ、個人的にこの映画が好きか、面白かったかというと答えはNO。映画界に一石を投じた、優れた映画ということを評価して☆4。
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