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[コメント] 愛のコリーダ(1976/日=仏)

混じりッ気なしの恋。他人のセックス見続けるなんて、退屈の極みと思った自分の物知らずを痛感。不細工な定がエクスタシーの頂点でなんて輝いて見えること。戦争の予感が情念を燃え立たせる。
水那岐

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







色情狂の女中を身請けした男の末路。常識的に男根を切り取るシーンがあるのは知っていたので、それを恐れて今まで見ないで来た。しかし覚悟を決めて観てしまったら、乗る事のる事。大島渚作品の不思議は、どんなに自分と合わない主題の作品でも、最後まで観続けてしまうこと。自分と波長が合いすぎるのかも知れない。定は子供のような笑顔を見せ、吉っつぁんはいつだって優しい。そのふたりの上り詰める最高の越天楽。ここには猟奇の代わりにポエジーがある。「定・吉二人キリ」の血文字なんて最高じゃないか。

ただし、最後のナレーションだけは字幕にとどめて欲しかった。ありゃあぶち壊しだ。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (6 人)ダリア[*] 太陽と戦慄[*] ねこすけ[*] G31[*] ボイス母[*] きわ[*]

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