[コメント] マジック・イン・ムーンライト(2014/米=英)
エマ・ストーンのオッサン殺しが板についている。恋愛一般がそうであるように本音が見えない点が狂おしくさせる反面、あまりにもそれが見えないために、ようやく本音が出てもそれを本音だとは信用できない。
本音が解りにくいのはコリン・ファースも同様で、対話に乗じて唐突に本音が引き出されることでその真実味の担保が図られるが、このときの対話の相手であるアイリーン・アトキンスの意図もこれまたわからない。告白を促す対話の流れは、彼女が事態を把握した上での謀略なのか。単に生起する現象に彼女は反応しているだけなのか。その区別を曖昧にするようにカットが割られている。老化した語り手の集中力や粘りのなさを逆用した何かである。
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