★3 | 退屈の核心は筋やアクションの不在というより被写体の魅力の欠落にある。どやつもこやつも血色が悪すぎて不気味だ。このメイキャップはゾンビに施される類のそれである。舞台が冥界と解するならば原題「果てしなさについて」も腑に落ち、死者は生前と変わらぬ営みを続けるという死生観が立ち現れてくる。 (3819695) | [投票(2)] |
★4 | オチないオフビート小咄の連鎖がところにより連関する隙間から殺戮の近代史の地獄絵図が立ち登る。概ね懊悩する人の話だがバカ陽気な挿話が意表を突いて現れる。土台人の悩みなんて傍から見りゃその程度。来るべき終末には為す術もない。凄まじいペシミズム。 (けにろん) | [投票(3)] |
★3 | 全編に亘って、基本、起立した人間の目線位置の固定ショットだが、ワンカットだけ例外のカットがある。 [review] (ゑぎ) | [投票(2)] |
★4 | お気に入り監督ロイ・アンダーソンの新作です。彼の作品は一言でいうと「侏儒の言葉」いわばアフォリズム集のようなものだと僕は思っている。屈託のないさりげない人生のカット集には今回も強く惹かれる。 [review] (セント) | [投票] |
★3 | 困った。置いてかれたよ。どこにも心を置けなかった。映像が美しいから、何とか最後まで見られたけど。 [review] (プロキオン14) | [投票] |
★3 | 前作『愛おしき隣人』までは多少残っていた物語性はほぼ消滅してしまった。銀鼠(というか青みがかった銀灰色)に統一された背景のなかに描かれるのは、みな大なり小なり“問題を抱えた者”たちだ。ほんの少し、可笑しみより悲しみが増したようにみえる無彩色だ。
(ぽんしゅう) | [投票(1)] |