[コメント] シン・仮面ライダー(2023/日)
ただし、ロングショットでバリケードを突破する最初の見せ方は、ロング過ぎて、バリケードが何かよく見えない。私にはパトカーに見えたが、なぜ、もう少し寄ったショットを挿入しないのか。次に、もっと大きな、車体などを積み上げたバリケードに正面衝突し、崖下に放り出されたバイクの2人が無傷、というような、いい加減な繋ぎには、こちらは懐かしさを覚えて好感を持つ。
同じように、戦闘シーンで、地上からのジャンプ、空中でのアクション、着地するショット、という3つのショットの組み合わせで見せて行くパターンも然り。しかし、もうほとんどが、このパターンなのは、次第に飽きてくる。カットを割らないコンピュータ処理で頑張っていたと思ったのは、ダムの壁を滑るように降りる蜘蛛オーグのショットと、2人の仮面ライダーの対決シーン、工場地帯、ガスタンクやパイプのある場所で闘うのを前進移動で追ったショットぐらい。しかしそれらとて、CGのクォリティはイマイチじゃないか。日本映画のCGには、今一歩ブレイクスルーが必要だと感じ続けている。終盤のトンネルの中でのバッタ達とのチェイスも、イチロー兄さん−森山未來との対決も、目がチカチカするだけで、興奮を覚えず。
あと、本作は、浜辺美波中心に、正面カメラ目線ショットの映画だ。彼女については、最初はこのまゝ最後まで全く笑わないキャラならいいなと思ったが、かなり、その通りと云えるけれど、終盤のビデオレターの中で、普通の女の子のような笑顔を見せてしまったのは残念。脇役だと、長澤まさみは流石の存在感と思う。西野七瀬が素に近い造型であることも好感。可愛い顔を思いの外長く拝める。
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