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[コメント] 豚と軍艦(1961/日)

新宿昭和館でこの長門裕之(と『仁義なき戦い』の広島弁)に出遭い、俺は邦画にのめり込むようになる。要はそれを発した人物の「表情」「動き」と直結し「履歴」「地域性」を想起させる「原語」を介して映画を愉しむようになったということ。表層的と云われようが俺には日本語で語られる喜劇がイチバンだ。
町田

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







米軍艦から出た残飯を餌にブクブクと肥えていく豚さんたちは、まんま我々日本人の当時の姿を象徴しているようだ。

豚さんたちは、自分達を搾取しようとする旧社会のしがらみ(漢字で書くと正に「柵」)から、ドバーッとストリートに溢れ出し、あらゆるものを席巻する。

それがヨカッタのか、悪カッタのか、そんなことは誰にも解からないが、とにかく自分を見失わないで、次ぎの電車に飛び乗った吉村実子チャンは、女とか男とか関係無しに、本当に偉かったと思う。

丹波の胃病は映画が終わってみると単なるサイドストーリにしか過ぎなかったことが判明するが、妙に可笑しかったので憎むことが出来ない。

あと、黛敏郎作曲による冒頭のジャズ調テーマが最強に好き好き大好きです。

(評価:★5)

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