特別完全版見ました。やっと劇場で見れました。子供の頃は親が「難しくて、わからないだろう」ということで連れて行ってくれなかったので。まあ、難しいんじゃなくて、破綻してるだけなんですが（笑）。

　劇場で見るヘリシーンは本当に素晴らしい。久々に映画を見ていて背筋がぞーっとしました。『プライベートライアン』が公開されるまでは、この映画のヘリシーンが戦争映画ベストシーンだった私としては、本当に感無量。 　戦争映画とワーグナー。 　こんなスゲー組み合わせを考えたコッポラは本当にこの時”まで”は天才でしたね。音楽に使い方、編集、カメラ、すべてにおいてこのシーン”だけ”は完璧。

　で、追加されてどう変わったかというと・・・。

　長い・・・。

　とにかく長い・・・。

　はてのないジャングルを遡上していくように長い・・・。

　フランス人の農園シーケンスが加わったことで「アメリカと戦争」というテーマは、現在のアフガン攻撃を先見するほどの意味を獲得しているが、だからといって、別にわかりやすくなったわけでもおもしろくなったわけでもない。 　最後のカーツ大佐のシーンもいろいと追加されているが、破綻ぶりはあいかわらずのままである。 　やっぱり、映画としては前半の３０分で終了な映画には変わりないです。 　よって点数は４点のまま。

　点数は４点のままですが、今見直してみるとアフガン攻撃といろいろとダブるところがあり、映画の視点としてはいいところをついていると思います。

　アフガン空爆の時に戦闘機パイロットが初陣を飾って帰還したときのインタビューで、

　「アメフトのスター選手になったみたいだったよ」

　って答えていたのですが、私にとってこのセリフってキルゴア中佐の

　「このニオイは他にない、朝のナパームは格別だ！」 　「奴らを石器時代に戻してやれ！」

　と大して変わりがないような気がするんですよ・・・。

　そう考えると、今でもアメリカって同じ事やっているんだなぁと。 　変わったことといえば、勝てないケンカはやらないようになったことか。

　それにしても、キルゴア中佐のセリフは名セリフばかりだ。キルゴア名語録とか出してくれないかな（笑）。