[コメント] スティング(1973/米)
心に残る名作。ひとコマひとコマからオーラがビシバシ出ている。登場人物の描かれっぷり、音楽、プロット、カメラ回し、全てが素晴らしい。新しくないのに古くならない不思議な映画。→
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これで観たのは多分3回目くらいだと思うが、じっくりと集中して最初から最後まで観たのは初めてでした。
そういう状況にあったため、なんとなく最後にどんでん返しがあるのは覚えてましたが、観てみるとおぉ!!これはすごい!!最初から最後まで全部騙しじゃないですか。しかも、敵も味方も騙しあい、ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードに感情移入しつつも、彼らが相手を徹底的にコケにするのをみているわけではなく、油断できないところにこの作品の緊張感がある。
それでもそこはかとなく安心して観ていられるのがエンターテインメントの金字塔たりえるところなんだろうが、その絶妙のテンポを作り出しているのがこの紙芝居風?の幕間の置き方とBGMだ。この構成を考えた人はすごい。古典的といえば古典的に過ぎる手法だが、この手法をここまで効果的に活用した作品はこれが最高峰ではないだろうか。過度に緊張感が高まるのを避け(それは恐らく作品自体の意図でもないだろう)、場面の切り替えを絶妙に行っていて素晴らしい。
ついでに言えば主演の俳優二人がむちゃくちゃかっこいいにも関わらず、女性陣がビジュアル的に全くイケてないのも秀逸。ベッドシーンが巧妙に避けられていたのはジョージ・ロイ・ヒル監督の良心か。とはいえ、思い切り背中を向けているレッドフォードが極めて印象的ではあったが…。
(2002.6.14)
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