[コメント] カッコーの巣の上で(1975/米)
まず反体制があるわけではない。体制はいつしか硬直し殻を作る。殻の中では暖かな風が吹き抜け、穏やかな波の音が日々鳴り続ける。やがて人々は、その心地良さの中で思考を止め、全てが止まる。それを危機として嗅ぎつける人間の本能を反体制と呼ぶ。
人間が自由と幸福を求める限り、人は皆、ある時、ある一瞬、殻を叩き壊し、その外へ出る権利と力を持っていることを忘れてはならない。
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