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[コメント] ノスタルジア(1983/伊)

ちっぽけな存在、孤独な営み。その内的世界に共鳴するかのように、色づく世界の美しさ。タルコフスキー映画の印象に残る風景には、必ず誰かが一人でポツンと佇む。
くたー

タルコフスキーの映像美には2通りの異なる印象がある。映画の中に謎が持ち込まれると、映像は美しくもポーンとその中に放り出されるような怖さがある。一方自己の存在を見つめる人をとりまく風景は、美しくその存在を包みこむ。人物が内的世界の存在を受け入れるか、恐れて拒むか、その違いだと思う。この映画はその意味で今までの彼の映画にない程、美しさが救いになっているような気がした。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (5 人)irodori スパルタのキツネ[*] ペペロンチーノ[*] セント[*] chokobo[*]

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