[コメント] 戦場のメリークリスマス(1983/英=日)
果たして大島渚にとって映画とは国家そのものだったのか。
まず自らの国家観を土台にしなければ映画は撮れない。
映画と政治は切っても切り離せない。
そんな大島渚が80年代に撮ったこの作品は、
驚くほどメッセージ色が薄く、
これが戦争映画と呼べるかどうかも疑わしい。
極限状況の中で魅かれ合う人間の動揺。
いつまでも心に響く坂本龍一の音楽。
ソフィスティケイトされた大島渚は、恥ずかし気もなく、
僕らを映画の美学に心底から酔わせてくれた。
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