[コメント] グリーンマイル(1999/米)
この世には、悪意の塊のような、悪魔に近しい人間というのが確かにいる。そういう者達のエネルギーに苛まれる主人公は、ニュースを聞いて傷つくことがある我々の良心に照らし合わせても、とてもリアルなのだが、
しかし、この世にいるのは悪魔に近しい人間であって、悪魔そのものではない。この映画は、その悪魔に近しい人間と、そうでない人間との境界が余りにはっきりしていて、そこが気になった。
普通の人間が普通に持ちうる悪意、それを黙殺していたようだが、それは、このテーマに関し、避けて通れる部分ではない。それを扱わない限り、リアリズムに似た夢物語でしかないような気がする。
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