[コメント] 独立愚連隊西へ(1960/日)
誰が敵やら味方やら、何が良いやら悪いやら、全て混沌とさせてしまい軍旗奪還という不毛な命令を滑稽さの象徴に仕立て上げてしまう岡本喜八のアイロニー。かつて邦画には戦場舞台にした、こんなアクション映画やコメディ映画がたくさんあった。
ナショナリズムを鼓舞するわけでもなく、声高に反戦を叫ぶわけでもない。ただ自由に爆弾が炸裂し銃が撃てるスチュエーションとしての戦場。それは時代劇やギャング映画、任侠映画と同じエンターテインメントとしての舞台でしかなかった。そろそろ被虐アレルギーや教条的平和主義は卒業して、50〜60年代のB級戦場映画群を再評価しても良いのではないかと思う。
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