[コメント] ラスト・ショー(1971/米)
それでも続くそれぞれのショー。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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1950年代テキサス州。
アメリカという国が、世界の舵を取るべく、意気揚々と国際社会に乗り出していく時代の中で、テキサスという、歴史上の役割を終えた広大でちっぽけな土地の田舎町に取り残された人々。ここでは、高校生も、大人も、誰もが平等に取り残され、燻っている。誰もが現状から脱け出そうと、平等に必死でもがき苦しんでいる。だからこそ、誰もが、傷つけ合い、傷つき合う。
ふたりの少年が別れの前に観るラスト・ショーでのカウボーイの雄叫びが、テキサスという場所にも確かに存在した、かつての失われた栄光の時代を思わせる。ふたりの少年の置かれた現状と対比され、いかにも物哀しい。
しかし、それでも続けねばならないそれぞれのショー。たとえ、観客は一人も入らなくても。
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