[コメント] 大地のうた(1955/インド)
貧困の生活を淡々と描いているようで、実はとても達者な映画作り。
「古典を知っているものは、より素晴らしいものが書ける」という、父親の言葉がそのままこの映画にも当てはまるような気がする。画面に何気なく写ってるものが、かなり計算され尽くされていることに驚く。木漏れ日、水溜り、影、小動物、雨、様々な小道具、・・・。汽車を見に行くシーンをはじめとするカメラも素晴らしい。淡々と物事を追っているようで、最後にはピタッと構図が決まっている。食器を売って食べ物を得るシーンなど映画的な話法もしっかり押さえている。いろいろな意味でお手本となるような映画だと思う。
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