[コメント] ヤンヤン 夏の想い出(2000/台湾=日)
異端な解釈だったのかも…。
お父さんがウォークマンを耳にあてて口ずさむ「Baby It's you」。
他には誰もいらない、でも君だけにはそばにいてほしい。本当はそばにいてほしい。
例えそれが反射されただけの虚像でも構わないから。流れてゆく景色の影でも構わないから。私の「いま」は「ひとりではなりたたない」から。
日常の繰り返しを受け入れざる得ないというかなしみや、明日は確実に訪れるということへの期待や不安。自分の後ろ姿にやどっているのかもしれない「本当」の半分。語るべきことが見つからないもどかしさ。語りたくないことを語らざるえないつらさ。過去は過去でしかないという諦念。そこから見いだした現在への希望。
そういったものと一緒に、私はそれぞれの登場人物から「Baby It's you」な気持ちを感じた。
さみしくてさみしくて、淡々と日常を送りながらもそれでもどこかで強く求めてる感覚。
この映画の登場人物は、誰もが孤独で、また、決して一人ではなかった。そしてそれは、この映画の中だけのできごとではないような気がした。
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