字幕の翻訳が違おうが、パロディの元ネタを観たことなかろうが、出演している俳優がどれだけ有名か知らなかろうが、理屈抜きに面白い。

へそ曲がりや天の邪鬼は何かにつけてイチャモンつけてこの映画をつまんないものにしたがるだろうけど、ここまで良く練られたウェルメイドなシチュエーション・コメディは滅多にないと思う。

SFファンに対してもご褒美はたくさんあり（主にアメリカ人向けだけど）、栄えあるヒューゴー賞に輝くのもわかるような気がする。

これを単館で上映するということは、その映画を拾ってきた単館の配給元がセンスあるという反面、他の大手配給会社の力のなさがうかがえてしまう。

決してコアな映画ファンのためだけの映画ではないと思う。

おバカ映画と昨今言われるものは偶然の笑いを期待するものが多い。これは上映する国の文化圏により反応は様々で、誰もが笑えるものではない。

だからこの映画を他のそれと同じように「おバカ映画」と括るのには反対だ。