コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ショコラ(2000/米)

ミラマックスの罪=「世界共通お手軽感動マクドナルド化計画」
ボイス母

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







だって〜、カフェのマスター全然救われないじゃん。「暴力亭主だからいなくなっても可!」って事? 「バカは消えろ」って? 「異分子は排斥すれば問題解決」かあ?? 村を永久追放されたのは、伯爵への愛と忠誠故ではなかったのか? 伯爵も怒り心頭で後先考え無しに追放したって事なのかもしれないけれど、たとえ犯罪(者)でも、自分のためにやったという事をもっと理解して欲しかった(先祖代々村の人々の模範となるべく自分を律して暮らしている貴族階級の人という設定なのだからこそ、なおのこと) それって、この映画のテーマと全然相容れないものじゃんか。バカ。

異分子との寛容さ。風通しの良い社会生活。平等に分け与えられるべき愛情と感動。そんなモノがテーマではなかったのかい?

イキナリ、ファーストシーンで舞台がフランスなのに英語喋ってたダケで「イヤな予感」がしたけれど、イカニモ、お手軽な感動物語だったので、ガックリ。 人類共通の理解を得ようとした途端に、その「ならされた感動の平均値の世界」は貧相なものに成り下がる。

それに、あの火事のタイミングは、まるで母親がよその男と(ついウカウカと)セックスしたから(天罰で)、火事になって、娘が死んだのではないかと心配して取り乱した姿が「ははは、ソレ見ろ」みたいで、スゴク、イヤだ。 万が一、娘があのタイミングで焼死したからって、母親には一分の後ろめたさだってあってはならないはずではないのか?

どうも、女性に理解を示そうとしながらも、なんとなく馬脚を現した、そんな映画。 でも、ジュリエット・ビノシュの白くて太い足首は妙にエロスがある。

(評価:★2)

投票

このコメントを気に入った人達 (12 人)けにろん[*] パグのしっぽ[*] おーい粗茶[*] stag-B[*] maoP MUCUN[*] TOBBY[*] むらってぃ大使 トシ[*] Kavalier ina Madoka

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。